『ベルリン・オブ・ザ・デッド』を観る。わけのわからないことになっている邦題だけれど、気持ちの部分で伝わるとおり、ベルリンを舞台にしたゾンビもので、59分の小品ながら、籠城戦の展開は考えられており、数多あるB級ゾンビものとみえて案外、悪くない。
洗練されていない画面のつながりとレイアウトが気になる瞬間はあるし、唐突に登場人物が増えたりしてどうやら無理に尺を縮めたような気配はあるのだけれど、だらだらと長くないところがよいというのも事実であり、ジャンル的には中の上という印象なのである。
ただし、ゾンビの生態はロメロ的正統とは異なって、死人というよりは感染者であり、大陸における『28日後…』の系統に連なっている。