『レッド・ライト』を観る。『[リミット]』のロドリゴ=コルテス監督が同様に脚本も書いているサスペンスで、超常現象を科学的に解明する研究を続けている学者が伝説の超能力者と対峙するというお話。主人公のキリアン=マーフィが助手をつとめているのはシガーニー=ウィーバー演じる科学者で、この二人が久々に持ち味の演技を発揮していて、なかなかいい感じ。
物語は日常に紛れ込んだ違和感を内包しながら、どの方向に進むか判然としないままクライマックスに至り、どうかするとM=ナイト・シャマラン監督の仕事にも似た映画的な面白味があって悪くない。実を言って夢オチに類する展開があるのではないかと懸念していたのだけれど、これはアリ。