『ダイ・ハード/ラスト・デイ』を観る。閉鎖空間でのサバイバルがウリのシリーズかと思っていたのだが、さにあらず実は大強奪とその阻止というのが共通の構造であって、そんなこんなで、もう5作目。第一作が1998年だから四半世紀が経っている勘定で、ジョン・マクレーンの子供たちも大きくなるわけである。
ロシアを舞台にした本作の見どころはモスクワ環状線におけるカーチェイスで、プーチンが怒るのではないかというぐらい好き放題に暴れている感があって、大作なりに手も込んでいるので飽きない。『ダイ・ハード』らしい展開があって、お約束を守っているあたりには好感がもてるのだが、「放射能を中和するガス」とかいうシロモノが登場したりするあたりはいかがなものか。
もはや懐かしい印象の攻撃ヘリ、ハインドが機銃掃射をしたりするのだけれど、よく考えると前作でも似たような場面があって、かなり真面目に定型を踏もうとしているみたい。