収拾

中東はイスラエルの連続的な暗殺によって、ガザ停戦に向けた交渉の行方は全く不透明となり、そもそも仮にも交渉をうたいながら、その相手を抹殺するというゲームを続けてどこに向かおうというのか、ほとんど誰にもわからない状況になっている。イランは報復を誓い、実質的に戦争状態に入ったと考えた方がいいのではなかろうか。人質の奪還というイスラエルのもうひとつの戦争目的は、そもそも手段を誤ったという点で達成不可能であろう。

この日、ニューヨークは株価を大いに下げたが、その理由は雇用統計を踏まえた景気の先行きへの心配ばかりではあるまい。

コロナからこっち、効かなくなっていた臭覚はゆっくりと回復しているような気がするのだが、その他にも後遺症といえるような症状はあって、痰が絡む、咳が出るというあたりは時折、発作のように残っていて、迷惑だし、しんどい。ひょっとするとまだ、完治していないのではないかという気もするのだが、二つの出張を挟んで連続稼働が2週間に及んでいるにもかかわらず、週末も土日に出勤の予定が入っていて、盆に入るまで休みがないというのはどうなのか。

今年の7月は観測史上、もっとも高温だった7月として記録されたそうである。エルニーニョが収束してそれということであれば、いずれ呆気なく更新されるかりそめの記録であるには違いない。

潮目

引き続き中東での緊張は高まっている。この月も異常高温の予報が出ているのだが、同じような傾向が続いているように見えて、どこかで臨界を超える瞬間があるのではないかという気がする8月。インドに行く予定があるのでeVisaの申請をしたのだが、IT大国を標榜する割には癖のあるシステムが運用されていて、何回か入力をやり直すハメになる。いやはや。

正常化

この日、日銀は金利正常化に向けてより明確な一歩を踏み出す。あまりに長い間、異次元と称する場所に留め置かれていたので、この正常化には長い時間がかかり、その代償もまた大きいものとなる。円相場はこれを受けて、円高を目指す。

中東ではイラクを訪問中のヒズボラの最高幹部が殺害されたことを組織側が認める。イスラエルからすれば戦果ということになるが、メンツを潰されたイラクの反応がどうなるか、全くわからない時間軸に世界はある。

新宿

朝から新宿で仕事。久しぶりの泊まりではあるのだけれど、夕方にはきっちり雨が降り始めて、どうやらこの都会も熱帯性の気候に移行しつつある。思えば多くのSFが描いてきた荒廃した未来都市はこの雰囲気の先にある。

ここしばらく、イスラエルと周辺の緊張は大いに高まっている。エスカレートが起きないとすれば、それはただの僥倖に過ぎないのではなかろうか。

奴ら

日曜日の午後にアメリカから帰ってきたというのに、明けて月曜日は通常通り7時には出社して仕事。いやはや。

『虎に翼』は現実の朝鮮人差別を正面から取り扱う回。多数派にしか醸すことのできない剥き出しで無神経な悪意が重ねて表出し、法の下の平等という精神が、どのように具体を持つのかが問われることになるに違いない出だしに期待は高まる。脚本は忖度なく、かねてからの狙い通り、この題材に取り組んでいるに違いない。やはり大したものである。巷間の差別主義者は、これをどのように観ているのか興味は尽きない。

帰国

サンフランシスコから帰国の一日。家に帰りつけば週末は終わっている行程ではあるけれど、何のトラブルもなく淡々と。気候としては快適というほかない西海岸から、成田に降り立つと熱帯としか思えない暑さで、千葉あたりは40度に迫る気温だったようである。乗り換えの東京駅では熱中症らしい様子で介抱されている人もみたけれど、そもそも駅のホームが恐ろしい熱気なので、早くどこか冷房のあるところに行ったほうがいいのではなかろうか。