KP.2

COVID-19の実際の感染の動向は、もはやどうなっているかわからない感じになっているけれど最近、海外出張に出かけた一団が、もれなくコロナ陽性となった事例が身近にあって、新たな亜種といわれるKP.2の感染力の強さを知る。アメリカではこの夏にかけて感染者が増加するという予想があるそうだけれど、さもありなん。

引き続き『アンメット』を楽しみにしている。この上質な物語が、このクールでどこまでいくのか知らないけれどシーズン2は是非、つくって欲しいものである。今回は岡山天音の回だけれど、やっぱりとてもいい。

地震

この日、通勤途上の高速道路上で、富山湾を震源とする地震の緊急地震速報を聞く。このところ油断していたところはあったし、そもそも自動車の走行中に速報があってもできることは限られているのだが、流石にびっくりして、これは緊急停止するのが正解なのだろうかと思いながら走る。

いわゆる割れ残りが余震というには大きい新たな地震を発生させることはかねて言われていたことだけれど、これがそうかはわからない。1月以降、倒壊家屋や瓦礫の処理はほとんどすすんでいないと聞いているけれど、いくつかはダメおしとなって倒壊したという。

寒冷渦

この日、換気をともなって南下してきた低気圧によって列島の天候は乱れる。雷雨と大雨が各地で報告される。極渦の蛇行にも見えるこの遠因に温暖化がもたらす気候変動があるとすれば、こうした気候の極端化の頻度はますます上がっていくことになる。横浜では開港祭のイベントが行われていたけれど、大人数による合唱はかなり激しい雨の中、強行されて、なかなか難儀だと思ったことである。

この日は市の水防訓練にかり出され、土嚢の積み方を学ぶ。この間、天候が保ったのは僥倖。そしてこのような天候激甚化の時代であれば、役に立つ知識を習得したという気にもなる。

食糧危機

オレンジ果汁の逼迫で、オレンジジュース製品の販売休止の動きが広がっているというニュースを観る。これは天候の異変による供給不足の話ではあるのだけれど、円安によって採算ベースでの輸入が出来なくなっているということでもあって、単にものがないという話ではなく、食糧自給の低さがもたらす問題のひとつの現れかたであるともいえる。状況が多面的に緊迫化するケースでは、交易条件が国内のカロリー不足をもたらすということも十分に考えられる。

『虎に翼』は予想通り、第一話の冒頭に回帰して、寅子はすくっと立ち上がって新時代の到来を体現する。優三の存在とは、つまり日本国憲法の理念の表出であるという考察が出回っているようだけれど、なるほどと膝を打つ。誰もが何になってもよいと宣言し、その幸せを祈るというのは、つまり憲法のなすところであるはずだ。

EV

高速道路でパンクしたBMWが何事もなかったかのように走行を続けている場面にお目にかかることなど想像しがたいが、それが現実というのが中国である。他のアジア諸国と大きく異なるのは自国ブランドのEV車がマジョリティを形成しつつあるように見えることで、テスラも混じっているとしてBYDやAITOといった新興メーカーは特に目を惹く。これが政策努力の結果であるというのは、やはり凄いことだと思うのである。この無数の実践がフィードバックされて、EVは独自の進化と市場を形成するに違いない。

白酒のある酒宴三日目。さすがに疲れてきたけれど明日は帰国。

全体最適

中国の生活には自走ロボットが溶け込んでいるのであろうと思う場面も多いけれど、既にしてやや草臥れている感じが否めない。この人たちがよく喋るだけに、その感慨は一層、深まる。

国内移動の飛行機はやや小ぶりのジェット旅客機ということもあり、基本的に混んでいるという話は聞いていた。この日の搭乗便は機内持ち込みの荷物が多すぎて出発することができず、調整のひと騒動があって遅延し、40分遅れて離陸。市街中心部の交通が、あまり変わらぬカオスであるということをみても、全体最適化はほぼ進んでいないイメージで、全要素の生産性向上が進行することによる経済の成長余地はまだまだあるというTFP論が根強いのも頷けるけれど、それが可能であるかはわからない。そのデザインされた秩序の獲得はバイタリティと引き換えに達成される偉業のようにもみえる。

ガチ中華

引き続き-1時間の時間帯にいる。日中の仕事を経て、夜は湖南料理で地元の白酒というタフな宴会。旺盛なホスピタリティの発露として、モダン琵琶の演奏まで堪能できたので得難い経験であるには違いない。