猟官

この日、下院議員選挙でも共和党が多数を制する見通しが確実となる。新政権の人事は忠臣や価値観を共有するエキセントリックな有名人が名を連ね、大国の斜陽はいよいよあからさまなかたちとなって現れてきた。どんな帝国も滅びるものであれば、今その様子を目のあたりにしてるとしてもおかしくない。一部の地域では空前の経済的繁栄を目にしながら、同時的に自由が窒息する状況を歴史は繰り返し再現していて、第一次世界大戦前の雰囲気というのは、ちょうどこんな感じだったのではあるまいか。

NotionのAPIを使ってマークダウンのテキストファイルをインポートするスクリプトを試している。最近では生成AIの指導を受けながらスクリプトを書けば、Pythonを使って大抵のことはできるようになっている気がする。いうまでもなくAIの波をいちばん大きく受けているのはソフトウェア業界であろう。

ぎっくり

冷えというのはあるのだろうけれど朝方、ふとした拍子に背中に痛みが走り、そのまま微妙な筋肉の強張りを抱えて、ぎっくり症状をしのいでいる。経験からして安静にしつつ、症状の緩和を待つコースで、あまり打つ手もなく時々、痛がって日中を過ごす。いいたかないが、運動不足なのである。

地区の役回りも最終コーナーに差しかかって、総会の資料やあれこれを作る。さきの年末はどうなることかと思ったものだが、もちろん淡々とこなせば、どんなことにも終わりはくるのである。

欧州もウクライナも言いたいことを飲み込みつつ嵐の到来を予感する時間帯。中東はもはや、何も期待しないだろう。トランプとマスクが早速、徒党を組んでオラオラという感じになっているニュースをみると、迫り来る荒波の大きさを予感せざるを得ないわけである。実際のところ、不愉快極まりない。文化には相当な刺激を与えるだろう。圧政にあって自由の価値を希求するのが人間の本性というものである。

いろいろ片付いていっているはずなのだが、これまた渡世の事情で朝からパソコンに張りついて仕事。やれやれ。

専横

一夜明けて、ニュースであの尊大な男の奇行、愚行を毎日のように確認する羽目になる4年間のはじまりを知る。The New York Timesの紙面は警告と悲嘆に満ちているけれど、もちろんそれでも十分とは言えないに違いないのである。大統領への就任を見越して、司法省は起訴の方針を撤回する。これを掣肘するものは既にないのである。

Chance to winning

アメリカ大統領選挙の結果の判明までは、もしかしたら何日かかかるのではないかという想定も、今となっては希望的観測というもので、開票の経緯はみるみる赤の選挙人が積み上がっていく様子を伝え、日本時間の夕方前にはトランプの勝利確率が95%を上回る。やれやれ。合衆国の国民がこのような選択をしたことを、歴史がどのように振り返るかは今後にかかっているけれど、ほんの数年前の混乱をなかったことにするが如くのこの国家的健忘症はどんな教訓も無効化して必ずや大いなる厄災を呼び込むであろう。

H3 4号機

この日、H3ロケットの4号機が種子島宇宙センターから打ち上げられる。リアルタイムで過程を説明するJAXAのプレゼンテーションは一般向けに練られた丁寧なもので、簡単なテレメトリがわかるくらいだけれど臨場感があって面白い。衛星分離までなんとなく見入ってしまう。積み荷の防衛通信衛星は無事に軌道に乗ったようである。

中村義洋監督の『ポテチ』を観る。10年以上前に観たことがあるのだけれど、濱田岳や木村文乃が出ている伊坂幸太郎原作の中編で独特のリズムと空気感があって楽しめる。若い松岡茉優が美人局の役回り。2012年の映画であればそれほど昔のものとは思えないのだけれど、固定電話の留守番メッセージが重要な小道具となっているので、人よりも風俗に時代の変化を感じざるを得ない。

『海に眠るダイヤモンド』は第2回。今回も60分の拡大枠という大作の風格で、行方のわからない話だけれど、その話が面白いので全くダレるところがない。引き続き楽しみにしている。

元台風21号

今年最後の三連休初日。温帯低気圧となった台風21号は、しかし日中をかけて東へ移動するにつれ日本列島に大雨を降らせる。元台風21号と呼称されているあたり、凡百の温帯低気圧とは少し違う貫禄があって、この地でも朝から降り続けた雨が夕方にかけて雨足を強める。ラニーニャ現象の影響で北米大陸では乾燥と旱魃が広がっており、農作物にも大きな影響が出ているというニュースをみたから、気候の極端化は人間の都合とは関係なく進行する。

久しぶりの『ブラタモリ』は京都・三条大橋からスタートして三夜連続の放送という趣向。テーマ曲は小沢健二の『ぼくらが旅に出る理由』、ナレーションもあいみょんに変更となり、レギュラー番組の時代は既に過去のものである。