原価管理

かなり久しぶり、飲み放題付きの飲み会で松本。いわゆるコロナぶり。その飲み放題は何もかもが驚くほど薄くて、これがインフレ下の商売の実際だと思えばしみじみする。いろいろ大変なのであろうな。

Netflixで『終末のフール』の配信が始まる。シーズンで12話の構成で、そこそこ見応えがありそうだけれど、折よく連休が続くので、ゴールデンウィークはこれを堪能することになるだろう。終末ものが好物である。もちろん、本邦の伊坂幸太郎の作品を原作に敷いてはいるけれど、韓国ドラマなりの殺伐とした感じもあっていい感じ。

155

この日、円は34年ぶりに155円に下落する。これが投機的な動きというような雰囲気ではないあたりに問題がありそうで、日本円は金利正常化の方向に向かう帰結として、その価値と信認を失いつつあるのではなかろうか。これまでも多くの通貨が継続的な減価のプロセスを経験してきたけれど、その渦中にあっては多くの人が、かえって事態の理由には思い至らないものなのではないかという気がする。それは口に出すのも憚られる、不都合な真実であるがゆえ。

虎に翼

引き続き『虎に翼』を観ている。まだ3週目というところだけれど、家父長制の窮屈さと傲慢さを射程の中心においた脚本は、その意図において明確でわかりやすく、痛快ですらあって面白く、面白いだけでないのがまたいい。そして物語は戦間期から、やがて戦時へと向かうのだから、厳しさが増えていくに違いないのである。

豊後水道

昨夜、起きた四国での地震はM6.6で、豊後水道一帯を震源とするものとしては56年ぶりに観測された規模だという。中央構造帯に沿って起きる日向灘、豊後水道の地震はどうしても心をざわつかせるところがあるとして、南海トラフ地震との直接的な関係はないというのが見立てで、結局のところ複雑系にあたる地震の因果を予測することは誰にも出来ない。

同じ夜、インドネシアで起きた火山噴火が、大気の振動による津波を起こすことが心配される。こちらも直接に何かを引き起こすというよりは結果の事象だが、地殻の活動を活発化させている何か大きな動きはあるようにも見える。それがプレートテクトニクスというものといえば、身も蓋もないのだが。

震度3

『アンメット』の原作漫画を読んだのだけれど、物語の語り口はテレビドラマのほうが圧倒的に好みで、脚色と演出の工夫にあらためて感心する。

この日の夜、長野県南部を震源域とする震度3の地震が起き、家でその揺れを感じる。このところ、有感地震はまったくなかったので、もちろん驚いたのだけれど、列島周辺が活動の時間帯に入った雰囲気があるので、もっと大きなものが来ても不思議はない。Googleの検索は位置情報を使って今起きた地震の震度を表示するようになっていて、検索結果についてのこまめな改修は大したものである。

そして深夜、四国で震度6弱の大きな地震が起きる。

日中の気温が20度を越え、うかうかすると夏の雰囲気にさえなろうかというこの日、仕事で松本市内まで出かける。川沿いの桜は満開と見えて、住んでいる山のほうはまだ、ちっともという感じなので、期せずして花見を楽しむ。この期間は短いであろう。

多様性

夫婦別姓のないこの国では500年後には8割が佐藤姓になるというニュースの見出しを見たけれど、なるほどまぁ、そういうことなのである。同じく家父長制の国で、やたらと同じ苗字が多いということを、この国の将来の姿だと知ってみる必要があるということではないのか。実際のところ。