正直不動産

このところNHKの牧歌的な感じのドラマがいいというモードになっていて、シーズン2が始まった『正直不動産』に追いつこうと、まずは正月のスペシャルドラマに取り組む。シーズン2のイントロダクションといった感じのエピソードなのだけれど、シーズン1をほぼ踏襲した感じで、確かにお約束通りが求められる種類のドラマには違いない。これはこれでいいのである。

昼過ぎから雪。関東でも初雪が観測されたようである。当地でも、さほどの量ではないものの、着地した雪は即座に凍って夕方にはブラックアイスバーンとなる。明日が日曜だからいいようなものの。

モナーク

『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』はシーズン最終話。結末は予定的に調和して、もちろんモンスターユニバースの新作『ゴジラ x コング 新たなる帝国』につながる雰囲気で、シーズン2への仕込みも万端という感じ。まぁ、よろしいのではなかろうか。

この日、イエメンのフーシ派を米国が攻撃し、中東の紛争のタガがまたひとつ外れる。ここまで関係が複雑化して、直接的な力をぶつけ合うプレイヤーが増えているのだから、事態の危険もまた増している。中東に関して、日本は英米と利害を一致しているわけではないはずだが、まったく存在が見えないのはどうしたことか。

3メートル

北陸電力は相変わらず迷走している。今月1日の地震と津波について、当初は水位の上昇は観測されなかったとしていたのを結局のところ1メートルから3メートルの津波が来ていたと訂正して、相変わらずモニタリングポストに異常は見られないという。そのモニタリングポストも多くが測定不能になっているのだから、このような組織に原発の再稼働を委ねることはできないと誰しも考えるのではないか。福島第一原発の発電設備は、アメリカ中西部の原発で竜巻対策として地下に設置したものを見ようみまねで、本質的な意味も考えずに地下に設置し結果、津波にさらわれることになったというが、このノリの組織であれば、それに近い思考停止を再現しても不思議はないと思うのである。

モナーク

『モナーク』はシーズンファイナル手前の第9話で、これまで無理のある設定だとしか認識されていなかったカート=ラッセルの若さの秘密が明かされる。なるほど、という感じに緩く納得したのだけれど、年齢についてはかなりの無理がまかり通るハリウッドのことだから、まさか辻褄を合わせにくるとは思っていなかったのである。ゴジラである必要がほとんどない地下世界ものとなっているような気がしなくもないけれど、そうきたかという感じ。

北陸電力は会見で、外部電源用の変圧器から漏れ出した油が当初の見積もりの3,500リットルから大きく増加して1万リットルを超えるという訂正を行う。なにしろ、すべてがこんな感じなので、放射能の管理が同様であっても不思議はない。この先、冷却についても障害が出るに違いないが、問題ないと強弁することになるだろう。

締め切り

新年早々、久しぶりに締め切りのある文章を書いている。もちろん、締め切りがなければ完成しない仕事というのはあるのだから今、呻吟するほかないのである。

能登半島の地震はようやくその無惨な被害の状況が詳らかになってきている。志賀原発の被害の報告は二転三転して、そのこと自体が非常事態への対応能力を疑わせる状況となっているけれど、この津波の惨状を踏まえれば甚大な被害があったということだろう。地盤に生じた35センチの段差を指して、安全には影響がないという説明には驚く。いったい、何を繕おうとしているのか。

真田丸

どういう経緯か知らないが、NHKオンデマンドで『真田丸』の配信が開始されたので、これを観る。2016年以来、久しぶりにそういえばこんな場面があったという感じにひどく懐かしい。遁走から始まり終わる第1話もいいけれど、贅沢なセットアップとなる第2話は、小芝居も多くて格別に面白い展開となる。いやそれにしても、これまでお蔵入りとは。

活断層

1日の地震で停止中の志賀原発では、油漏れなどの被害があったほか、一部の外部電源が使えなくなるという深刻な被害を受けたということだけれど、2日の遅くには敷地内の水位計が3メートルの水位上昇を記録していたということが明かされる。その前日、津波の観測で有意な変動は確認されなかったという記者会見があったばかりである。その上、志賀原発1号機の外郭に設置された4メートルの防潮堤が傾いていることがわかったというから、津波によって大きな被害が出てもおかしくなかったということになる。現実に外部電源の配管は損傷しているのだから、このトボけた対応は何なのか。年末に経団連の会長がわざわざ当地を訪れて再稼働を促したというニュースがあったわけだが、幸いにもその目論見が現実となる前に原発再稼働は亡国の政策であるということが確認されたということでよろしいか。