第2シーズンの始まった『作りたい女と食べたい女』を観ている。この理不尽な社会で、いろんな思いを抱えながら生きている人たちが、不器用に言葉を繰りながら会話を重ねている感じがすごくいいと思うのである。クセになる。
このドラマ、はじめのうち春日さんが食べているのを野本さんがただ眺めているというフォーマットには、さすがに違和感があったけれど、このシーズンは位相がやや変わっているのがまたいい。
第2シーズンの始まった『作りたい女と食べたい女』を観ている。この理不尽な社会で、いろんな思いを抱えながら生きている人たちが、不器用に言葉を繰りながら会話を重ねている感じがすごくいいと思うのである。クセになる。
このドラマ、はじめのうち春日さんが食べているのを野本さんがただ眺めているというフォーマットには、さすがに違和感があったけれど、このシーズンは位相がやや変わっているのがまたいい。
Netflixオリジナルでの配信も予定されているけれど、テンセントで実写化された『三体』の配信が始まったので、これを観ている。さすがに冒頭の文革のシーンは省略されているというのが興味深い。微妙に垢抜けない演出が本邦の実写作品の雰囲気を感じさせるけれど、制作費は確かにかかっているように見えるのが中国っぽい。何にしても、あまり経験したことのないバランスの産物で、面白いと言えば面白いのである。
『砂の上にも花は咲く』の最終話を観る。先週は1話だけの配信で、ちょっと引き伸ばされた大団円は、シルムの試合も丁寧に描いて全編の帳尻を合わせるいい感じの演出で、満足度を高めてきちんと終わる。丁寧なライティングは非常に好きだったのだけれど、あっけない事件の真相も話の端正さにつながってよくできたドラマシリーズだったと思うのである。主人公ドゥシクの造形は絶妙に好感がもてるし、相手を尊重するという今どきは当たり前の価値観を衒いなく語らせることでカッコよさに繋げていく脚本もうまい。佳作。
Disney+で配信の始まった『殺し屋たちの店』が何だか面白いので観てしまう。これはジョン・ウィック的な世界なのであろうか。いつも思うことだが、韓国ドラマの表現を支える映像技術の厚みは十分なレベルに達していて、もしかしたらハリウッドのアウトソース先ですらあるのだけれど、コンテンツを輸出していくというのなら、それは必要なことではなかろうか。この雰囲気が今や世界標準という感じで、本邦はよく言えば独自の世界観を保っているがニッチとなろう。
かなり地味なドラマではあるけれど、Netflixで配信されている『砂の上にも花は咲く』は毎週、観ていて結構、楽しみにしている。もともとはサスペンス風の展開を想定していなかったのだけれど、淡々とした感じに謎は並べられ、とにかく撮影のレベルが高いので、なんだか見入ってしまう。相撲ともレスリングともみえるシムルも興味深い。主人公に見せ場ができたのが7話になってからという脚本も落ち着いていて渋い。
『侵入者たちの晩餐』を観る。『ブラッシュアップライフ』が面白かっったので、バカリズム脚本ドラマが最近の贔屓なのである。新春ドラマの触れ込みで1月3日にオンエアされたらしいのだが、すかさずNETFLIXに配信が来ていて、こちらで視聴。あまり込み入ったところのないシチュエーションコメディで、菊地凛子のコメディエンヌぶりが悪くない。新年早々、気楽に観るにはいい作品なのではなかろうか。
この日、ユーラシアグループによる2024年の十代リスクが発表される。今年のNo.1は圧倒的に米国の分断で、選挙にかけておそろしく醜い現実がまたも展開されることになる。そしてどう転んでも、明るい展望は描けないというのが蓋然性の高い未来ということになるだろう。
『マディのおしごと』を観る。ジェニファー=ローレンスが、金持ちの親の依頼で内気な息子を誘惑するバイトに手を染めるコメディ。父親役のマシュー=ブロデックがいい感じのおじさんになっていて驚く。臆病で奥手な若い男を振り回し、振り回されるジェニファー=ローレンスが楽しそうで実にいい。もともと彼女のファンである。しかし、この種のジャンル映画に出演しようとは。ジェニワー=ローレンスが全裸でジャーマン・スープレックスを決める映画など、オファーを受けるほうもかなりどうかしていると思うのである。面白い。人生に迷っていた人たちがロードトリップに出る前のあれこれ、という物語構造も悪くない。