配信の始まった『ゴジラ シンギュラポイント』の第1話を観る。いったいどんな感じの話になるのかと思っていたのだけれど、円城塔脚本のダイアログが冒頭からいい感じ。出し惜しみのないストーリーもなかなかで、早くも続きが楽しみになっている。
新たに開拓したPodcastで、このところ『ゆとりっ娘たちのたわごと』をよく聴いているのだけれど、直近の配信は大九明子監督のゲスト回で『私をくいとめて』について語っているので、耳をそばたてている。やっぱり、いろいろとかっこいい。
配信の始まった『ゴジラ シンギュラポイント』の第1話を観る。いったいどんな感じの話になるのかと思っていたのだけれど、円城塔脚本のダイアログが冒頭からいい感じ。出し惜しみのないストーリーもなかなかで、早くも続きが楽しみになっている。
新たに開拓したPodcastで、このところ『ゆとりっ娘たちのたわごと』をよく聴いているのだけれど、直近の配信は大九明子監督のゲスト回で『私をくいとめて』について語っているので、耳をそばたてている。やっぱり、いろいろとかっこいい。
『私をくいとめて』を観る。のんの最高の演技、いやその存在そのものが尊くて終始、涙を流していたような気がする。ありがたや。親友の皐月で橋本愛が出演しているのは知っていたけれど、大九明子監督ありがとうと心から思っているのである。画面は終始、面白みがあって、ただ素晴らしい。
綿矢りさの原作では『勝手にふるえてろ』の松岡茉優もよくて、作家には俳優の臓物をぐいと引き出す物語を書くところがあるのかも知れないけれど、この脚本であるぶん、その凄みはいや増してひとときも目を離せず、エンドロールの『君は天然色』も最後まで聴く。ざっぱーん。
『ザ・ディスカバリー』を観る。死後の世界の存在を証明したという科学者をロバート=レッドフォードが演じている。善悪の基準が人とは少し異なる男を演じた時の、少し怖いような雰囲気には一流のものがあって、カルトの教祖のような役回りが茶番になっていない。少し難しい世界観に立ち入っていく脚本は収拾がついているとは言い難いところもあるのだけれど、このあたりの説得力もあって雰囲気は悪くない。舞台となっているロードアイランドのうら寂しい風情もいい。
『パラサイト 半地下の家族』を観る。いうまでもなく一級の映画で、よく設計された画面が終始心地よい。相変わらず、高く評価されている作品を見逃したままにしておく症候群にあって、この心理にももっともな機序があるような気がする。
この機を逃すと解除ができなるかもしれないという驚愕の理由で緊急事態宣言が解除される。4月にはGOTO再開という観測気球も上がっているわけだが、正気を疑う前、感染拡大は容赦なく再び指数関数的にすすむだろう。
『コンジアム』を観る。POVフォーマットのホラー映画のシチュエーションもあらかた出尽くした感じがあるけれど、YouTuberが心霊スポットで生中継をしようというプロットにはやや目新しさがあってつい観てしまう。サービス精神の旺盛な韓国映画のことなので、ファウンドフッテージものにありがちな奥ゆかしさはなく、『REC』か、本邦なら白石晃士かという世界観で行き止まりまで描かれるし、きちんと怖い。その起源は恐怖に歪む役者の顔にあって、中継用にセットされたアクションカメラがこれを撮り続けるという趣向の勝利であろう。やだやだ。
『感染家族』を観る。韓国の田舎町にゾンビが現れ、崖っぷちの一家の若返りビジネスに利用されて潜在的な感染者が量産されるまでが前半。スラップスティックな家族のドタバタ劇が結構、長いこと続くので、いったいどこに向かう話なのかと考えていたのだけれど、程なくそれなりのゾンビパニックになっていく。どちらかというと古風なゾンビで、光と音に敏感という設定でドラマを作っていくのだが、基本的にコメディでありつつ、最後はウイルスと免疫の予言的な話になっていて震える。一応、2019年の映画である。
Netflixで『ヴィンチェンツォ』の第4話を観る。第一部完という雰囲気の展開回で、オペラをBGMに大仰な演出が続くのだが、力技で馴染ませているという按配で見応えがある。これを邦画でやれば完全な茶番となるところがプロダクションの実力の差であって、今やそこには天と地ほどのひらきがある。これを毎週3時間近い尺でオンエアしているのである。
配信には20話までの予定があるみたいなのだけれど、いったいどこに向かっていくのか。わりと律儀に伏線の回収をしながら進む好みの語り口なので、しばらく楽しみに出来そうである。