この日、ロシアはウクライナに向けてICBMを発射する。核はついていないとしても、核能力を使った威嚇であり、そもそもICBMが実戦に投入されたことは、これまでないのだ。またひとつ、箍が外れ、歴史は長くこれを記憶することになるだろう。少なくとも次に起きるエスカレーションはICBMを上回るインパクトをもたらすことが目論まれることになる。
ハヤカワの新刊で江波『銀河之心』を読んでいる。中国SFの新しいシリーズで、吉例に則り、三部作になっているらしい。第一部は『天垂星防衛』というタイトルで、今のところオーソドックスなスペースオペラの雰囲気。『三体』の次はコレというのが惹句だけれど、遥か宇宙を舞台にした話でありながら、ときどき混じる中華の成分は確かにそんな感じ。悪くない。