以前は不安定なベータ版に好んで手を出すアーリーアダプターの鑑であったけれど、変更点の多そうなiPadOSには恐れをなして遠巻きに眺めていたのである。今度のベータ5で律儀な案内をもらったので、ついに重い腰をあげたところ、それほど気になるところもなく完動していて、この調子なら順当に来月のリリースに到達するであろう。実を言って体験にも劇的な違いはないようだけれど、これこそ成熟というものであろう。
Apple
mini礼讃
iPad Proをお嬢にあげてしまったので、最近はiPad miniの第5世代を常用しているのだけど、今やサイズは性能であるという考え方に積極的に賛成せざるを得ない。デザインとファームファクターの古臭さが一体、何だというのだ。まず、読書用端末として308.5gの重量は正義。だいたい、昔からちまちまとしたものが好きである。あまり具合がいいので、勢いでiPadOSのパブリックベータを導入しようかどうかと悩んでいる。
整理整頓
MacBook AirとMacBook Proのラインアップ更新にともなって、どこかひっそりという感じでMacBookの製品系列が整理されてしまったわけである。あれま。現在の愛機は特盛りの2017 MacBookなのだけれど、これが4Kの外部出力にさえ対応してよく働く。T2チップを搭載していないから何だというのだ。
WWWC
例により早朝、布団の中でキーノートの発表内容を確認して、消費電力1,400WのMac Proはさすがに検討対象にすらならないと思いつつ、iPadOSの独立と実装の方向にはかなり心を動かされている。こうなると新しいiPad Proが必要なのではないか。
AirPower
言ってしまえば電磁誘導による充電はその効率の悪さも含めて枯れた技術なので、充電対象の機器にどのようにコイルを当てるかだけが問題であり、普通はこれを動かす機構を組み込もうとするところを、Appleは多数のコイルを干渉しないように配置しようとしたのではないかとという観測には説得力がある。バッテリーの形状を変えたり、磁石を多量に配置することで性能と使い勝手を向上しようというアプローチと基本的に同じことをしようとしたというわけで、そもそもプロファイルに合致する。
その前提だと技術的な問題というよりは、FCCの認証を取ることができなかったことがAirPowerの開発断念の直接的な理由であるという見立てが正解ということではないか。コイル同士が干渉せず電磁誘導も機能するという条件そのものがそもそも高いハードルだとして、机上でも解決できるであろう困難に躓くというのも考えづらいと思うのである。
mini
コアな層に待望されていたiPad miniがほとんど考えられる最高のスペックで刷新されて、しかし当方は小さい端末にはあまり興味がないのだけれど、改めてラインアップを眺めてみると画面サイズ以外にはよく似た仕様で隙間がなくなった印象であり、ハードウェア戦略の質的な変化が見てとれなくもない。つまり差異はサービスのレイヤーで作って行こうということであろう。ゲームのルールが少し変わるのではないかという予感がする。
15
Ulyssesがアップデートしてバージョン15になったけれど、あまり大きな変更はない様子で安定稼働している。まず正常進化の方向にあるとみえよろしいのではないだろうか。