辞書

かねてよりiOSでは物書堂の辞書アプリを愛用してきたのだけれど、辞書ごとアイコンが七、八個も並ぶのが難点といえば難点だった。このたび、これを統合する辞書アプリがリリースされて、潔く「辞書」と名付けられたそれにコンテンツが移行される。アイコンはAppleの公式アプリを想起させるデザインで、徹底的に寄せていくスタイルは悪くない。

再発明

サブスクリプションに移行した時には既存ユーザーの反発をかったUlyssesだけれど、Macではこれ以上に優れたテキストエディターはないという不動の評価で、どちらかといえばツールは渡り歩く方なのに、こればかりは毎日使い続けてはや数年。あまり不満もないのだけれど、律儀にアップデートは続いていて、このたびはバージョン15のプレビューが紹介されていたのである。しかし画面の多重化だのキーワードサーチの新機能だのとは、iOSにコピーアンドペーストが実装された当時を彷彿とさせる今さら感で、リデザインというのもなかなか大変なことである。

BetterTouchTool

パソコンはあまりカスタマイズしないで使うことを信条としているので、Macでは神アプリと言われるBetterTouchToolも利用したことはなかったのだけれど、坊やがファミリー共有でBetterSnapToolを購入したというので、これを導入してみる。BetterTouchTool自体はAppStoreの規約に合わず追放されてしまったのだけれど、BetterSnapToolのユーザーは漏れなくBetterTouchToolのライセンスが付与される仕掛けで、これを直接買うよりも値段も圧倒的に安いという不思議な仕組みであるからには。
使ってみると異様なほど細かい設定が出来るみたいなのだけれど、予想通りかえって途方にくれる感じ。だがしかし、マウスのクリックをタップで済ませる設定が出来るのは優秀で、TrackPadと同様、クリック時に無音となったのは非常にありがたい。とりあえずそれだけ設定して満足している。

Magic Keyboard

MacBookに外付けのモニターを導入する今回設備投資の一環でクラムシェルモードで作業するためのMagic Keyboardを調達する。今のバージョンを使うのは初めてだけれど、例によって無駄の削ぎ落とされた形状で重量も軽い。MacBookのキーボードよりはストロークの深さが感じられてこれはこれであり。ところで、モニターはまだ届かない。

スマート

発表された新しいiPad Proは、今や例によって事前の予想通りと見えるものではあったけれど、新しいApple Pencileの充電方法におぅとなって、Smart Keyboard Folioの設計には、言われてみれば背面カバーも兼ねたこのデザインが理にかなっていると感心する。久しぶりのアップルデザインという感じで少しうれしい。思えばこのところ足りていなかったのはこの成分だと思うのである。いや、買わんけど。

Visual Studio Code

いろいろあって本格的なエディターが必要となり、環境の更新とともに消えていたVisual Studio Codeを再導入。以前はjsonファイルを書き換える必要があった設定画面も、その思想を踏まえつつかなりフレンドリーな雰囲気に生まれ変わっていて、引き続き動作は軽くなかなか悪くない。これがクロスプラットフォームで使え、無料だというのだから最近のMicrosoftの仕事は立派だと思うのである。

ダークモード

さて、このところmacOS Mojaveではダークモードでの運用を続けていて、使い続ければ慣れるもので白い画面は目が痛い。何ごとも流される方である。しかし黒というのはデザインの洗練の極みでこそ映えるもので、Windows10のダークモードのほうは何だか垢抜けない様相で、こちらの違和感がなくなるまでまだ幾つもの夜を越えなければならないのではあるまいか。
最近のお気に入りはMacBookのUlyssesのダークモードにPingFang SC Thinを使う表示で、実はどこか昔のOsakaフォントの匂いがする中華フォントが好きなのである。