予告されていたScrivenerのメジャーアップデートが公開されて、もしかしたらサブスクリプションに移行するのではないかと思っていたのだけれどそんなこともなく、以前のバージョンのユーザーには25ドルのアップグレードパスもあるというオーソドックスなバージョンアップなので、ちょっと使ってみようかという気にもなっている。一方で年間購読に移行したUlyssesもかなり気に入って使っているので、いつものことではあるけれど棲み分けが難しい感じ。Scrivenerの差別化ポイントと言えばコルクボードで、アウトライナーとしての機能はさらに磨かれている感じ。しかし一番、様変わりしているのはWebサイトで、これは外注に出したに違いない。
Apple
iPad Pro
iPad ProにはSmart Keyboardをつけて使っていたのだけれど、このところ普通のSmart Coverに付け替えて運用している。パソコンを置き換えるという触れ込みのiPadだけれど、タブレットの身上はスレートの形状とその軽量にあって、結局は初代iPadの運用がいちばんしっくりくるみたい。考えてみるとiOS11で実装された新機能もあまり使っていない感じがあって、我ながら保守的とは思うけれど、ただスティーブ=ジョブズが偉大なのだという気もしなくもない。
書類をスキャン
結局はサードバーティのアプリケーションを機能として取り込みつつ、バージョンアップのごと付属アプリの多機能化を図っていくiOSだけれど、新たにメモアプリに追加されたドキュメントスキャン機能もなかなか優秀で、最近はOffice Lensを使っていたけれど、何しろ手間なしなのであっさり乗り換えて重宝している。画像処理が速くてキレイである上、Apple Pencilで追記までできるのだから文句もないのである。サードパーティからみれば、純正のやり口はかなりえげつないということであろう。
iOS11
正式公開なったiOS11をいよいよiPhoneに導入して運用してみたのだけれど、今回はiPadでの変更が目玉とばかり、つまりiPhoneでのユーザビリティに目に見える変化は少ないみたい。だいたい、iPhoneだとドックもフロートじゃないし。だがしかし、携帯については安定運用が第一と世にもいう。
その安定性については特に気になるところもないのだけれど、iPadでは特に感じなかったバッテリーの減りの速さがあって、おそらくこのあたりの最適化はこれからになるのではあるまいか。
X
アップルの新製品発表もだいたい事前に報じられるようになってきたので、ある意味、心安らかにいることが出来て悪くないのだけれど、新しい製品の内容を見れば分厚い経営資源の蓄積がなければ到底、なし得ないことが多いので、仔細についてはやはり感心している。もうサプライズが必要な会社ではなくなっているといえばその通り。とはいえ、有機EL搭載というiPhone Xにはあまり魅力を感じなくて、基本的にはスマホはどうでもいい人間になってきているのではないかと自分を省みている。明け方にiOS11のGMが配布になっていて、iPadでこれを使うのがむしろ楽しい。
egword
iOSの辞書アプリでは一択でもともと贔屓にしている物書堂が、egwordの開発資産を取得したというニュースリリースを出していて、どうやら来期のmacOS完全64bit化に向けて改修を行うらしいので、なれば執筆にegword Universalを使っていると言っていた村上春樹の将来環境も安泰だと勝手に安堵している。最近ではインストールもしていないけれど、このソフトは使っていたことがあって、キビキビとした基本性能の高さは素性のよさを感じさせるものだったし、もとよりMacのインターフェースの作法に則ったつくりでもあったので移行にも大きな問題はあるまい。縦書きのワープロがないというのが不満なセグメントへの回答になるだろうし、例のエディタ向けに開発中という、縦書きで高速なフルスクリーンモードが装備されれば熱狂的な支持を受けるのではあるまいか。これだけ息の長い製品であれば、リーズナブルな購読型ビジネスモデルでも受け入れられるのではないか。
High Sierra
いかにもマイナーバージョンアップというコードネームについては、自虐のネタにもなっていたけれど、思った以上に見た目の変化は微妙で、しかしファイルのコピー速度は体感できるほど早くなっていたりするので、なかなか通好みのアップデートになるのではあるまいか。iOSだけではなく、こちらのPablic Betaの完成度も既に相当、上がってきているようである。よく分かる変化といえば写真アプリの編集機能が既に懐かしいApertureを思わせるものとなっており、しかしiOSと違ってFlickrなどとの共有機能は残っているので、個人的には今の状態が一番、好ましい。