そういうわけでサブスクリプションモデルに移行したUlyssesを購読版に更新して課金してみる。現時点ではこれまでの売り切りバージョンと機能的には同一なので、急いで切り替える必要もないのだけれど、従来ユーザー向けの優待料金の適用は10月末までということだし、アプリのレビュー欄で悪しざまに罵られているのをみて開発会社が気の毒になってしまったのである。こちらはといえばiOS版のTest Flightに参加したりもしていて、少し思い入れがある。
結局のところいいアプリだけが生き残るとして、ユーザーは料金に見合わないと思えば立ち去ればよいだけではないか。いずれにせよ、開発側にも革新に向けたプレッシャーがかかっているはずで、やがて提供されるであろう新たなバージョンにはちょっと期待している。
Apple
Stone
縦書きエディタの類にあまり関心はないのだけれど、近く発売になるという日本デザインセンターの『Stone』は何しろデザインが全てという雰囲気があってちょっと期待している。とはいえ、シンプルであればこそミリセカンドのレスポンスが重要で、そこまでの完成度が期待できるかどうか。その点では物書堂のエディタを心待ちにしているのだけれど、少し前の進捗からするとまだまだ道は長そうである。
Public Beta 6
iOSのパブリックベータの提供速度が上がってきていて、そもそもこうした頻度があるとは予想していなかったけれど、それに応じて完成度も上がっている様子で普段使いでも特に不具合はないみたい。もういつゴールデンマスターになってもいいのではないか。そういえばもうすぐ9月である。
ベータ3
iOS11のパブリックベータがまた更新されてベータ3になり、だいぶ安定してきたという話なので改めてiPad Proにインストールしてみる。ベータ版の初期に固有のモタついた感じはなくなって、スリープからの復帰はもちろんバッテリーの減りもさほど気にならない状態なので、製品版にかなり近づいているのではあるまいか。あとはアプリの細かい対応を待つという段取りなのだろうけど今のところ気になる問題もないので、正式リリースまで使い続けてみるつもり。
新UI
かねて言及の通り、iOS11のパブリックベータについてはもちろんまだ開発途上というところがあって、常時試してみるというのもしんどいので順当にiOS10への復旧を果たしたのだけれど、わずかな試用のあいだに新たなドックの挙動には慣れ親しみ、アプリの遷移のために画面下からのスワイプをつい繰り返して、そのたびiOS10のコントロールパネルをひっぱり出したりしている。新しいiOSのインターフェースはかなりいいのではないかと思うのである。一方、ついに身につかなかったのは両手の指を使っての操作で、晴れて正式版がリリースされた暁にはこれをマスターして『マイノリティ・リポート』の世界を堪能したいものである。
iOS11
もちろん、iPad Proには公開なったiOSのパブリックベータを導入して新機能を試している。もちろん、ベータ版なりの不安定さはあるし、デバッグモード全開である以上は動作すら少し重いとは思うのだけれど、なに、壊れて困るデータがあるわけではないし、そもそもクラウドに保存されているというのがいいところである。既にレビューされているように、両手を使った『マイノリティ・リポート』風の動作ができるというあたりに一番、変化を感じることが出来て、今さらドラッグ・アンド・ドロップといっても、その体験自体はかなり新鮮。
とはいえ、ふいにスリープから戻って来なくなることがあって、これが結構、焦るので、もしかしたらどこかでiOS10に戻って製品版を待つことになるのではないかという気がしている。
10.5インチ
リフレッシュレートが2倍の120MHzをウリにしているiPad Pro 10.5だけれど正直、その効用を体感するのはかなり困難と言わざるを得ず、Apple Pencilのレイテンシの改善にしても同様。はっきりと変化が感じられるのはSmart KeyboardのJIS配列で、9.7でこれを出さなかったのは日本市場での買い替え需要の喚起を狙ってのことだろうと思いながら無論、まんまとこれを買い求めて使っている。日英の切り替えでの快適さはやはりこれを上回るものはなくて、iOS11でPCの置き換えを実現したいと言われれば、それに乗ろうかという気にもなっている。iOSでのライブ変換を実現してくれれば言うこともないのだが。