ブラタモリ愛好家の御用達ソフトといえば『カシミール3D』で、これを使うためだけにMacBook ProにVMWare Fusionを導入してWindowsを使えるようにしているくらいだけれど、そのiPad版というべき『スーパー地形』を導入して遊んでいる。たぶんそうだろうと思った通り、地図をぐりぐり動かすのはiPad Proの得意なところで、もちろんそのまま外に持ち出して使うこともできるから、ひょっとするとカシミールよりも快適である。ハナからスーパー地形にフォーカスしているあたりも美点といえ、キラーアプリといってもいいのではないか。
わずかに、改善の注文があるとすれば、そのアイコンとインターフェースデザインの垢抜けなさで、Windows時代をずるずると引きずっている感あり、アイコンに「スーパー地形」と書き入れてしまうあたりは、さすがにどうにかしたほうがいいのではあるまいか。同じ文字はアイコンの下にアプリケーション名として表示されているのである。
Apple
UlyssesからWordPressへの書き出し
Ulyssesが2.6になりWordpressへの書き出し機能が実装されたので、これを使ってみる。まず、安定性が第一として、新たに追加される機能を実際に使ってみようというソフトは多くないが、Ulyssesについては実用することが多く、開発サイドがユーザーのことをよくわかっている証左なのではないかと思うのである。
その挙動だが、投稿にあたってのパラメータを指定できるのはもちろんとして、ブラウザ上でのプレビューやエディタの動作に引き継ぐところまでが役割で、ワークフローの実用性も高い。iOSでも同じことができるのを考えると、かなり使えそうである。
Ulysses
文章系のエディタはUlyssesを愛用していて、iOS版のベータテストに参加するくらい入れ込んでいるのだけれど、それが2.6になって、あったらいいなと思っていたハイライト機能を実現してくれたので感動している。行や段落の他に文単位でのフォーカスモードがあるのだけれど、文の区切りをきちんと認識してなかなか優秀な実装であり、こうした動作は他のソフトでは見たことがないけれど快適。相変わらずMac版とiOS版で同じように扱えるのもポイントが高い。
Public beta
公開なったmacOSのパブリック・ベータを導入してSiriに挨拶をしてみたのだけれど、常用のアプリだとUlyssesが対応していない様子で現在のバージョンだと頻繁に落ちるみたい。新しい体験との天秤では運用安定性の方が若干、勝るというわけで、あっさりEl Capitanに引き返す。
iTunes
基本的には軍靴に足を合わせるたちで、ソフトウェアもカスタマイズは極力せずに使うのをよしとする人間なので、iTunesが大きく変わった時にも速やかに順応したわけだが、この度のアップデートではライブラリの使い勝手が旧来を想起させるものに変更されていてちょっと面食らう。VistaからWindows 7でのやり直しに近い雰囲気ではあるまいか。Appleも普通の会社になってきたのではないかと思わなくもない。
LiquidText
PDFビューワーはいくつもあるけれど、iPad Proで最近使っているのはLiquidTextで、名前の由来にもなっているフロートさせることができる抜粋機能も面白いのだけれど、動作も安定しているうえデザインも細部が洗練されてきたようで気に入っている。完全にデジタルな動作でありながら、本質的には紙媒体でやりたいことを再発明している印象でこの独自性は好感度も高い。引き続き突き詰めて欲しいものである。
NAS
iPad Proにしてから初めてネットワーク上のNASにあるムービーファイルを再生してみたのだけれど、A9Xプロセッサの恩恵か、それとも搭載メモリの多さゆえか、全くコマ落ちすることもなく、ぐりぐりと動くので思わずFileExplorerというクライアントまで新調して運用を開始してみる。これがOS Xだと多少の遅延が起きたりするので技術がもつ得意不得意というのは確かにあってiOSというものもなかなか侮れない。