前日にひとやま越え、ほぼ弛緩している状況でiPad Proの発売開始というのは絶好のタイミングというわけで迷いというものもほとんど感じない。
Apple
軍靴に足を合わせる
どちらかといえば出来るだけ初期設定でソフトは使う方なので、ソフトのバージョンアップのたび様々に起きるインターフェイスの仕様変更はこれに順応してきたわけだけれど、直近の例でいうとEl CapitanをインストールしたらSpotlightのキーボードショートカットがCommand+Spaceになっていたということがあった。
このたび、いろいろあって再びOSのクリーンインストールをしたところ、これが従来のControl+Spaceに戻っていて、ようやく馴染んだところだったものだから、ちょっと面食らったわけである。調べてみるとこのあたりの仕様はもともと特に変更にはなっていなかったらしく、一体どういう経緯によるものなのか、ひどく不思議な気がしている。
仮想環境
このところ、仕事の合間の逃避行動というような感じでWindowsにVertualBoxを導入し、クライアントの仮想環境を整えているのだけれど、速いというのが触れ込みの現バージョンではあるもののグラフィクスの前時代的なパフォーマンスは覆い隠しようもなく、Mac上のそれに比べると遅いことは明白である。最適化の的が絞れないWindowsであれば仕方のないこととはいえ、Macで動くVmwareを知る身とすればさすがに常用しようとは思わないレベルで、そう考えるとAppleの戦略にはここにも優位性があって、つまりたびたび思うことだが会社でもMacを使いたい。
El Capitan
正式公開なったEl Capitanをダウンロードして出社し、帰宅してからクリーンインストール作業に勤しむ。この頃は何でもクラウドなのでそれほど手間もかからず1時間程度で完了。ゴールデンマスターからはもちろん何の変化もないにして、新OSを定期的にクリーンインストールするのは神宮式年遷宮みたいなもので、そのこと自体には環境が安定化するという効果があり、それも含めて信仰に他ならないというあたりが言い得て妙。マイナーチェンジである以上は当然のことながら、ネットワークに不具合の多かったYosemiteの初期とは比べものにならぬほど安定しており、重ねて書いているように日本語入力のライブ変換機能が好きなのでEl Capitanを大いに推すものである。
ショートカット
Yosemiteからこっち、Spotlightはランチャーの代わりにも使っていて、Control+Spaceのショートカットキー操作に慣れきっていたのだけれど、El CapitanではこれがCommand+Spaceのデフォルト設定となっていて、そのうち慣れると思いながら相変わらずControlを押してあれ?となることもしばしば。Cotrol+Spaceには特段、操作が割り当てられている様子がないので、ちょっと釈然としない。
とはいえ、いずれにせよ、軍靴には足を合わせるタチである。
基本設定の変更といえば、トラックパッドの設定からドラッグの操作がなくなったのにもびっくりしたのだが、これはどうやらアクセシビリティのトラックパッドオプションの中に設定が移っていて、2階層ぐらい深いところに追いやられている。感圧トラックパッドの機能との整合性に起因する変更みたいだけれど、OS XをiOSのように使わせようという深謀かと思ってかなりびっくりしたのである。
iPad Pro
キーノートは観なかったけれど、早起きして発表された製品のチェック。やはりいちばんはiPad Proでそのフィーチャーもさることながら、予想されていた謹製のスタイラスのApple Pencilの他にキーボードまで登場したのは意外といえば意外。スティーブ=ジョブズが否定したスタイラスという経緯はあるにして、iPad使いならサードパーティの製品を一度は試しているであろうこともまた確かであり、そういえばロジテックのキーボードを買ったことさえある身からすると、通常のマーケティングの反映としか思えない。買ってしまったとしても不思議はない。
alternote
ひとときよりは落ち着いているとはいえ、エディタの類はやたらと購入している自覚があるので言いたくないのだが、ライフハッカーの記事で紹介されていたalternoteが良さげだったので使ってみている。
このところライティングツールはUlyssesを使っていて、スライドバーにファイルを並べることが出来るスタイルが気に入っていたのだけれど、alternoteはEvernoteのノートで同じことが出来るのがポイントで、テキストについてはEvernoteに集約しようという算段。それならば純正のクライアントを使うべきではないかという指摘は当然として、試用版をダウンロードしてみたところsimplenoteともUlyssesとも似て結構、軽いのが気に入ったのである。してみると、クラウドを使ったエディタのIFはだいたい固まってきた感がある。あとは動作の安定性が選択のポイントとなろうが、ちょいと変なところはあるにして致命傷はなさそうなのでしばらく使ってみるつもり。