もうずいぶん長いことEvernoteを活用していて、かつてのクライアントの動作の重さや初期同期の遅さはともかくとして、大きな不具合も感じずにやり過ごしてきたのだけれど、今日はたまたま「全画面化したクライアントにダイアログが隠れて動作できなくなる」状況に引き続き「何度、設定してもログオン情報を保持してくれない」バグ動作が重なって、代替サービスへの移転を真剣に考えてみたり。
ちょっと前に新しくなったクライアントのバギーさが批判されていたけれど、いきなり落ちるという症状はないにしても例外的なフローの処理にはまだまだ落とし穴が沢山あるみたい。どちらかといえば寛容なユーザーではあるけれど、いうまでもなく高機能より堅牢であるほうがありがたい。

さっそく有料アプリのランキング1位になっているけれど、写真を水彩調に変換するソフトの出来が素晴らしいという評判をみて野次馬的にWaterlogueを買ってみる。試しに使ってみるとその実力はなかなかのもので、端的にいって画像処理ソフトのプラグインを上回り、変換のプロセス動作も楽しくてちょっとびっくりするくらい。

Bywordを使いこなそうと言った舌の根も乾かぬうち、SimplenoteのMac版クライアントの印象がとてもよいものだから、そそくさとこれに乗り換えてしまう。時間があるとこういうツールの品評ばかりしているものだから、全く生産性を脅かすのは生産性を追求する行動そのものなのである。
それはともかくとして、久しぶりに使い始めたSimplenoteでは以前あったはずのプレミアムアカウントへのアップグレードパスが見当たらないと不思議に思っていたところ、いつの間にやら開発元はWordPressの会社に買収されていて、このあたりのプランは見直し中ということになっているみたい。へぇ。

本邦ではまだサービス開始となっていないはずのiTunes Radioだけれど、ときどき思い出したようにミュージックアプリに出現することがあって、もしかしたらもうすぐサービスインということであろうか。
写真は本日のスクリーンショット。

このところ日本語入力には「ことえり」を使っていたのだけれど、物書堂から「かわせみ2」が出ていることを知って試用してみている。大方の意見とは異なり「ことえり」に大きな不満があるわけではないし、iPadの日本語入力と辞書を共有するのであれば唯一の選択肢であって、その運用を変えるのも面倒なのだけれど、かつて重宝していたegbridgeを前身とするのであれば「かわせみ」もいつかは試してみなければならないと思っていたのである。やはり圧倒的に便利なのは類語変換で、こればかりは「ことえり」にはない機能であって、これだけでも乗り換える価値はあるかもしれない。
全体の動作は軽快なもので、今どきのマシンでは速度が問題になることはほとんどないにしても微妙な感覚にもとづく馴染みがよく、このあたりは印象だとしてもATOKより好感度が高い。

Marvericks/iOS7以前のテキストエディタについては、WriteRoom一択という時代が永かったのだけれど、iOS版WriteRoomのiOS7対応は同じデベロッパによる類似エディタのPlainTextに劣後することになっていて見通しが立たず、しかもそのPlainTextの出来が今ひとつであるまいかという印象が拭えないので、このところは文章用のエディタを使っておらず、Evernoteクライアントのエディタ機能で我慢するという感じになっていた。いろいろ難しい人間なのである。
WriteRoomと似たようなアプリとしてはBywordがあって、もちろんこちらも購入してはあったのだけれど、特にiOS版の安定性は実用に堪えないという印象でライブラリの肥やしとなっていた。久しぶりにダウンロードして使ってみると、さすがにそのあたりの粗は潰されており、一方のMac版も以前は読み込みが出来なかった特大サイズのテキストデータがきちんと処理出来るようになっていて、にわかに評価が上昇する。特にMac版はフォーカスモードが良い印象で、ちょっと使い込んでみようかという気になっている。

何となく年末気分も盛り上がらないまま、クリスマスイブ。何故か。
オムニグループのソフトは使い勝手がよく、細かいところがしっかりできていて、処理で落ちることもまずないという印象でGraffleを筆頭にOmniOutlinerだのOmniFocusだのをこつこつ買い求めて、それなりに活用していて、特にGraffleは他をもって代え難いという評価だったのだけれど、気がつけばAppStoreでふらりと購入したDiagrammixを使う頻度があがっており、OutlinerもMarvericksにはインストールしていなかった、そういえば。スタンドアローンのアプリの生存域が徐々に狭まっている印象がなくもない。
Diagrammixについていえば、ローンチ時は筋は良さそうながらもいろいろと行き届かないところが多くてOmniGraffleの敵ではないという感じだったのだけれど、GraffleがWireFlameの描画みたいな用途に傾斜しているうち、その名の通りダイアグラムの道を極めてフローチャートの描き心地は実にいい。ステンシルの趣味もよい。いつの間にかApp内課金でベクターの描画が出来るようにもなっていて、グラフィック系のソフトはこれとPixelmatorで十分という感じになっている。