SDカード

MacBook ProにSDカードスロットが復活したことを喜ぶユーザーは多かったようだけれど、このところカメラはiPhoneで済ませるようになっているので、筐体に空いたスロットが気になるくらいで恩恵を感じることはなかったのである。

挿入時にスロットからはみ出ないようになっているSDカードがTranscendから発売されていることは知っていたのだけれど、みればわりあい手頃な価格だったのでこれを導入してみる。空いている隙間はみっしりと埋めたいほうである。

もちろん内蔵SSDのスピードには遠く及ばないとして、300GBを超えるくらいの写真ライブラリを格納して参照しても、さほどストレスを感じない動作なので、アーカイブをここに移して運用することにする。iCloudフォトと同期したシステムライブラリはコンパクトにしておきたいので都合がいいし、機能をフル活用している雰囲気があるのにも満足している。

OneDrive for Apple Silicon

Apple SiliconのMacでRosetta2を導入せずに、つまりIntel用のバイナリを使うことなく運用するという流派があって、そのこと自体にはミニマリストとしてのライフスタイル上の信条くらいの意味しかないとは思うのだけれど、このところUniversal対応するアプリが増えてきていることもあって、今さらRosetta2を導入するのが悔しくなっている。まぁ、そういう質である。

Microsoft 365を運用しているので、OneDriveアプリのネイティブ化が残された課題だったのだけれど、3月の初めにネイティブ対応が発表され、ネットニュースでもその報が幾つも流れ、しかしAppStoreで降りてくる新しいバージョンは相変わらずIntel版というおかしな状況が続いている。比較的にシェアが低いのか、日本語ではそれに言及する情報は見当たらないのだけれど、Microsoftの開発者ブログには批判のコメントがいくつも投稿されていて、しかしレスポンスが特にないので、結局はよくわからないことになっている。

Microsoft.comでOneDrive for Macを検索してもIntelのものしかダウンロードできない状況で、開発者ブログに参照されているページからのみApple Silicon用のアプリが入手できる状態のようなのだけれど、これは公式リリースと言えるのであろうか。

そう思いながらインストールしたのだけれど、特に不具合もなく動いているので、しばらくするとAppStoreもUniversalに切り替わるのであろう。微妙に大企業の宿痾が感じられる話だが、最近のMicrosoftは頑張っていると思うし、多くの人は気にもしない話に違いない。

Raycast

MacのランチャーアプリはAlfredを使っていたのだけれど、以前どこかで見かけて気になっていたRaycastを導入してみる。Extensionによる機能拡張を前提にしている雰囲気はあるけれど、基本機能だけでも十分な働きで、今のところはほとんど素で使う。Quicklinksという機能でリンクを記述すると簡単なアプリ連携ができるようになるので、物書堂の辞書を呼び出し検索できるようにして事足りている感じ。

最近のプロダクトだけあってUIはモダンだし、動作も機敏なので何の不満もない。これだけ優秀なのに個人ユーザーは無料という点が唯一の瑕疵かもしれず、多少の木戸賃を払ったほうが安心して使えるという心理もある気がする。

この日、東京や長野の新規感染者数は再拡大といえる勢いでの増加をみせる。春休みにほとんど気兼ねのない活動を行っていればBA.2ならずとも拡大に転じようというものである。同日、個人的には3回目のワクチンの接種を受けて、副反応の予感に怯えている。

ユニバーサルコントロール

macOS Montereyのバージョン12.3がリリースされたので早速インストールしてiPad Proの画面との間を行きつ戻りつし、新機能のユニバーサルコントロールを試してみる。その動作は違和感なく自然で、リリースの予定も遅れただけあって完成度のほうもそこそこ高いみたい。プライベートリレーと同じく、ベータ版の表記はあるけれど、そういえばプレイベートリレーも不具合を感じたことはほぼないのである。

ディスプレイの物理的な配置はシステム環境設定から記憶させるので、感覚としては外付けディスプレイと同じような感じ。iPadがスリープしているときはiPad側への遷移もできないみたいなので、普通といえば普通の動作なのである。ユースケースとしてはiPad側でYouTubeのクライアントだの、Twitterのクライアントだのを立ち上げておくことになろう。何しろ、スリープに入ってしまえば、ただの板である。

MacBook Proのキーボードを寝そべって叩きつつ、その横にiPad Proを置いておくと塩梅がいい。これこそ想定された使い方であろう。

Ultra

この日、ロシアに占領されているチェルノブイリ原発への送電線が破壊され、使用済み核燃料の冷却ができなくなったことが伝えられる。非常時にこうしたレベルの危機が頻発するようでは、少し間の悪い偶然が重なっただけで取り返しのつかない事態に発展することになるだろう。起きる可能性のある最悪の状況が、いつ起きてもおかしくない状態に世界はある。

M1にPro、MaxときてUltra登場という展開に、Mac Studioの仕様を眺める。手元ではM1 ProのMacBook Proもそのポテンシャルの1割も使っていないだろうから、もちろん眺めるだけなのだが、ちょうどM1 Maxを2つ、つなぎ合わせた格好のダイの写真には笑う。20コアのCPUに64コアのGPUという話は、以前どこかで噂になっていて、べらぼうな話だと聞いていたのだけれど、こうして実現してくるのであれば以降はシュリンクに応じてコア数が増殖するのであろう。すごい。

置き換えが済んでいない商品ラインはMac Proのみになったということだけれど、これがM1 Ultraを複数チップ載せていくるというのであれば、もう何だかわからないほどすごいことになるであろう。

macOS Monterey 12.2

MacBook Proはミッションクリティカルな運用をしているわけでもないし、このところの品質にさほど不満がないこともあって、OSのアップデートが来れば機械的に導入するようにしているのだけれど、Montereyを12.2に上げたらスリープ中もじわじわとバッテリーが減るようになって往生している。一部ではニュースにもなっていて、どうやらBluetoothが入眠中も活発に動いているという話なのだけれど、普通に見逃すには大きな不具合なので何か条件があるのかと怪しんでいる。Bluetooth周りの不具合はよくあることだけれど、Montereyでは殊更よくないみたい。機器の接続が増えると断続的な切断が入る不具合も解消していない様子でいろいろ残念。

輻輳

M1 ProのMacBook Pro 14″はさすがの出来映えで、特に不満もなく細かいカスタマイズをしながら使い込んでいるところ。LGの4Kディスプレイに繋ぐときはクラムシェルモードで使うことが多いので、BluetoothでLogiのMX KeyとMX Ergoを接続している。もう何年か、ポインティングデバイスはトラックボール中心の運用だけれど、Macについてはトラックパッドが便利な場合も多いので、キーボードの左にMagic Trackpadを置いて、腕が4本くらいあろうかというセッティングなのである。

ここに、ただ持っているからというだけの理由でMagic Mouseを追加したまではよかったが、さらにAirPods Proを接続すると時おり、ポップノイズが入って具合が悪い。Bluetooth機器の接続は公称で7台までということになっていたはずだが、同時接続5台ではオーディオの品質まで担保することが出来ないようなのである。AirPods Proの不具合かと思って、危うく第3世代のAirPodsに手を出すところだったのだけれど、実験的に確認してこの結論に至る。Webにもこうした情報はあまりないようだけれど、ポインティングデバイスを3台同時接続しようという人間があまりいないということであろう。当然のことながら。

この日、全国の新規感染は6,000人を超える。オミクロン株の拡大で先行した南アフリカでは感染のピークアウトに遅行して死者の数が増えていて、1-2ヶ月ではやはり何もわからないというのが本当なのだろうと思う。沖縄では医療従事者への感染が広がりそもそも医療行為の継続自体が難しくなっているというニュースもあって、来週には全国で同じことが起こるだろう。