今月オープンしたApp Storeだが、思った以上に使いでがよくて、意外にいろいろなアプリをダウンロードしている。有料アプリではSketchBook Proが安かったのだけれど、期間限定の文字をみて購入してしまった。
エディタやワープロをみれば取り敢えず使ってみるというのは以前も書いたけれど、マインドマップのソフトも同列であって、これまでNovaMindやらMindPieceやらをレジストしてきた。だがしかし、動作がいまいち重いとか、開発が止まっているみたいとかいう理由で、それぞれ使わなくなってしまったのだけれど、App StoreにMindNodeのフリー版があったので導入してみた。
このソフトは多機能ではないにして、細かい動作が快適という実にMacらしいアプリでノードを引き出すときの感触はたぶん細かくチューニングされていて秀逸。使っているうちに手に馴染む種類の感覚があって、なかなか良くできている。
だがしかし、フリー版にはドラッグしてノードの位置を付け替えるという機能が実装されておらず、これをカット&コピーで行う必要がある。マインドマップをパソコン上で作成するメリットというのは再構成が容易という点にあって、これはやはり必須機能ではないかと思うわけである。
で、うかうかと有料版を購入。本家の作法には沿っていないのかもしれないけれどクロス接続の機能もやっぱり便利というわけで、ユーザーを教育しつつ有料サービスに誘導するこのあたりの手法には、なかなか商売上手であることよと感心せざるを得ない。そもそもAppleにしてからが、このあたりの手練れであって、こちらもカモにされるのは馴れているのである。
Apple
Omni Sync Server
OmniFocusをMacBookとiPhoneで使っていて、内容の同期をMobileMe経由で行っていたのだが、特にiPhoneから起動した場合の同期速度の遅さが気になっていた。このあたりの挙動というのは日常使いの道具には重要な要素であって、わずかな遅延が使用感の長短を分ける。Evernoteのメモ取りにFastEverが重宝であるように。OmniFocusについていえば、OmniがSync Serverのベータ版を公開し始めたのも、このあたりの改善を図るためだろうし、実際に利用してみると快適さはかなり違う。結局のところ、またしてもMobileMeの用途がひとつなくなってしまったわけで、残念といえばそのことなのである。
Scrivenerしばり
Scrivenerは2.0になってから、古臭いところがほとんどなくなって、本当にいいソフトになったと思うのだけれど、ちょっと文章を書く場合はPagesとかWordとかWriteroomとか、やたらとインストールしてある文章作成ソフトを順に立ち上げるというような感じになっていた。長文向き、というイメージのScrivenerはなんとなく影が薄くなっていたのである。
だがしかし、このソフトには新たにフリーフォームのコルクボードモードが実装されて、情報カードのイメージをかなり柔軟に並べて文章の構成を考えることができるようになっており、これがなかなか重宝である。たとえば、ピラミッドストラクチャーそのままのイメージで要約を表示することが可能であり、単独の機能としてこれが出来る文章作成ソフトを他に知らない。
そういうわけで、このところScrivenerを重点的に使っている。複数の端末で作成する場合に従来、同期の問題というのがあって、MobileMeでは同期のタイミングが遅くて排他エラーとなってしまうことがあるのだが、Dropboxを使用すればこれはほぼ生じない。
Evernote 2.0
EvernoteのMac版クライアントがメジャーアップデートして2.0になっている。ベータ版の時にインストールしたものの、CPUの占有率が高くて常駐がつらく、常駐させなくては使いようもないということでバックアップから旧版を戻して使っていた。今回は正式版ということで、ちょっと期待があったのだが、相変わらずの様子だし、データベースのサイズは倍に膨れあがるわだし、今ひとつという感じなので、またまたTime Machineの出番。
10.6.5
Snow Leopardのバージョンが10.6.5にアップデートされてから数日。既にかなり安定しているので、改善点はよく判らないし、DVD Playerがグラフィクスプロセッサの切り替えのタイミングでブラックアウトしてしまう不具合は相変わらずだが、iDiskの挙動が以前より賢くなっているような気がする。気のせいかもしれないにして。せっかくの有料サービスなので、早くDropBox並みの使い勝手になってくれるといいのだけれど。
バウリンガル for iPhone
祝映画配信開始、という気持ちでiTunes Storeを一通り眺めて、大映映画の充実ぶりにいささかの感銘を受けたのは事実だが、まだまだソフトの数は少ないとみえて、これといった収穫もないので利用は見送り。今後、続々とタイトルが増えるのは間違いないにして。
通りすがりのApp Storeに「バウリンガル for iPhone」が出ていたのでこれを購入。とはいえ、ウチのワン達は育ちがいいので無駄吠えということをせず、まずは音声認識をさせるのに一苦労。何しろ自動認識なので、ソフトがいいと言うまではじっと待っていなければならないこのUIは、フレンドリーであると言ってばかりもいられないのではあるまいか。いまいち。
がたがたと不審な物音をたてると、ぴんと耳をたて、しかるのちに吠えることがあるので、そうした演出の結果ようやく認識に成功する。「曲者!」とばかり威勢のよい吠え方だったのだが、表示された翻訳結果は「チューしたい気持ち」であり、これは一体、本当にそうなのか。
Scrivener 2.0
というわけでScrivener 2.0をレジストして使い始めている。現在のところ申し分のない使い勝手ではあるのだが、プロジェクトのパッケージをiDiskに置いて別の環境で作業をしようとすることは引き続き推奨されていないみたい。2.0からはSyncメニューが加わって、ファイルをフォルダ形式で書き出したりSimplenoteというWebサービスを経由したりして同期をとることが出来るようになっているのだが、もう少しシンプルであるはずの話がシンプルでないあたりは隔靴掻痒の感あってちょっと残念。だがしかし、この上、Windows版まで出るという話なので、異環境間の同期はこれが本筋になると思われ、とりあえずSimplenoteにアカウントを作ってみる。