イスラエルはこの前日、レバノンの1300箇所に爆撃を行い、500人近い市民が死亡し、負傷者は1600人を数える。死者の数は増えるだろう。イランでの暗殺、ベイルートの空爆、関与を明言していないポケベルの連続爆破と国境を超えた攻撃はエスカレーションする一方で、ヨルダン側西岸のアルジャジーラ支局をイスラエル軍が占拠する様子も伝えられたばかり。実態としては、広汎での戦争状態にあって、この先を見通すことができない時間軸にある。こうした光景は、この半世紀にわたって繰り返されてきた制圧と抵抗の、何度目かの再演だとして、その大義は大きく揺らいでいる。
TV
この日は雨でもないのに気温が急速に低下して、秋が突然に到来する。明け方はやや肌寒いくらいで、日中もこのあたりでは最高気温が23度程度だったみたい。まだ、このくらいが平年値といえる時間軸にあると思うのだが、その傾向も2-3年ほど前から変わりつつある。
macOSをSequoiaにアップグレードしたけれど特に不具合は検出しておらず、今年もいいバージョンアップだったと思っているところ。初めてTVアプリを起動したら、このところ何年かの悲願だった字幕と音声の初期設定の仕様の更新があって、使い勝手がグッとよくなっている。今年の特徴は、大きな変更はないけれど細かい使い勝手の向上が図られているところで、これこそいいバージョンアップというものなのである。
そんなわけで、このところ『窓際のスパイ』シーズン4の第2話から第3話を観る。
Reeder.
RSSというのは良きインターネットを代表する技術のひとつだと思うのだけれど、最近は悪しきインターネットの台頭に押されて影が薄くなっているのは先刻承知の通り。当方にしたところでFeedlyを使ってはいるものの課金をしたことはなく、Google Readerはとうの昔に撤退して、技術そのものがマネタイズしにくいばかりでなく、ペイウォールの乱立が情報を寸断する世界にあって、公開と連帯の理念は知れず葬り去られていくのである。そう考えると、Googleが悪しきものとなったのも、あのあたりが分岐ではなかったか。
それはともかく、RSSリーダーはReeder 5を使っていたのだけれど、これがReeder Classic.となって新しいコンセプトのReeder.が登場する。月額150円の定額サービス化は世の流れとして、製品のコンセプトはだいぶ違うものとなって、あらゆるFeedをSNSクライアントのように扱えるようにしようという思想みたい。
いちばん異なっているのは未読表示がなくなったことで、情報はあくまでフローとして扱われ、何がいいかといえば未読を気にしなくてよくなるというのが案外いい。Classic.がメールクライアントだとすればReeder.はSNSクライアントで、この情報過多の時代にあっては確認すべき情報があるということ自体が、ある種のストレスであったことを改めて認識したものである。
というわけで年額1,500円を課金してこれに移行してみる。Feedは改めて登録する必要があるので、これを機に断捨離というのも目的のひとつ。改めて見直すと更新の止まっているサイトも結構あって、もう何もかも懐かしい。
マイ・スイート・ハニー
『マイ・スイート・ハニー』を観る。韓国でヒットしたロマンスコメディという触れ込みで、どちらかといえば韓流ラブコメが好きなので、あまり予備知識もなく観たのだけれど、『主人公は僕だった』みたいな始まり方なので期待が高まったのも束の間、『寅さん』みたいな人情劇に転じて物語はどこにも転がっていかない。本国でヒットしたという話は本当なのだろうか。
この日、大陸に到達してから東進という珍しい進路で迷走していた台風14号は朝鮮半島付近で温帯低気圧となり、しかし、その影響もあって発生した線状降水帯が日本海側に大雨を降らせる。1月に大地震のあった能登半島で観測開始以来の降水量を相次いで記録し、河川の氾濫が相次ぐ。地盤沈下により堰が降下した部分から水が溢れたという説明もある。一部では仮設住宅への浸水も発生する。
ロックワイン
このところのイベントにひと区切りという感じになっているのだけれど、たまたま送別会も重なって、年季の入った焼肉屋で飲み会。あらゆるものがなんとなく油染みている昭和な店ではあるけれど、つまり生存競争を生き残っている証左でもあって、いろいろ旨いので食べ過ぎる。飲み放題も基本ビールという正統派なのだけれど、メニューにあったロックワインなるものを頼んでみる。ただジョッキに氷とワインが入った暴力的なシロモノで、これは一般的なものなのであろうか。
中締め
この日はこのところ関わってきた仕事のいったんの区切り。朝からいろいろやって、ほとんどつつがなく物事がすすむ。
ポケベル
この日、レバノンでは一斉に爆発したポケベルによって3,000人近くが負傷し、多くの死者が出る。イスラエルと対立するヒズボラの構成員を狙った攻撃ということのようだが、これはテロとしか言いようのない事件で、テロにしても前例がない異様なものとなる。これを行ったのが国家の意思であると考えることは十分に合理的だと思うけれど、さきに国家によるテロが横行したのは大戦の直前期だったという整理でよろしいか。