かぞかぞ

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を観ている。まだ、第3話くらい。岸田奈美のエッセイをもとにしたドラマ化で、細かいエピソードまでうまく再構成している印象の脚本で、生者と死者が交錯するマジックリアリズム的な話法にも唸る。まずキャスティングが素晴らしいのだが、主人公の河合優実だけでなく、実話のほうとうっすら被る感じながら分厚い演技巧者に支えられている安心感がまたいい。大九明子監督が脚本と演出の両方に入っていて、なるほどと思ったことである。

イランがこの週のうちにもイスラエルへの報復を開始するのではないかという観測が流れ、フランス、イギリスなどのヨーロッパ各国がイランに自制を求める声明を発表する。状況としてはイスラエルの自制がまず必要だったのだが、そうこう言ってられないくらい事態は緊迫しているということだろう。中東の戦争が近づいている。

7号

この日、もともと太平洋岸を北上するとみられていた台風5号は、高気圧に行く手を阻まれ、西進して大船渡付近に上陸する。速度は遅く、長く雨を降らせてほぼ1日がかりで日本海に抜けたのだが、太平洋上の6号に続き、南方の小笠原付近には7号の発生が予想されているようである。台風の波状的な発生はあることとはいえ、この渋滞ぶりには海洋と大気に蓄積された膨大な熱量を想起せざるを得ない。

新潮文庫から『百年の孤独』が出ていたので、とりあえずこれを買い求める。思えば紙の新潮文庫を買うのも久しぶりという気がするけれど、表紙のコシがなくてやけに柔らかいのにちょっと驚いた。おそらくこの部分はデジタル印刷に移行しているということなのであろう。なお、全体の感触には文庫らしさがあって、職人のこだわりを感じる。

休日出勤

休みだから設定できるだろうという無体な理屈で、盆休みだというのに捩じ込まれた検討のために日曜日の休日出勤で出社。開始は10時だったのだけれど、昼飯も食わず17時まで通しでディスカッションして、その結果を何らかのかたちにまとめる宿題まで抱え込む。景色を合わせるという重要な作業なので、もちろん必要なプロセスだとはいえ。

もちろん、まだまだ暑いのだけれど、立秋からこっち朝の陽の昇りは徐々に遅い時間にシフトしていて、今だと明るさを感じられるのは5時近くという感じ。季節の変化というのは実はかくもはっきりとしていて、我々は太陽の活動のもとにある。この数日は豪雨じみた雨もなく、空気は清明でようやく気持ちのよい夏になった様子。日中に30度というのは当地としては、やや高すぎる気温とはいえ。

クロス・ミッション

Netflixで配信の始まった『クロス・ミッション』を観る。引退した凄腕の特殊部隊員が家族にもその素性を秘匿して暮らしているけれど巨大な陰謀に巻き込まれるという、言ってしまえばよくある筋書きの韓国映画で、100分ほどのコンパクトな尺なのでジャンル映画好きとしては少し期待したところもあったのだけれど徹頭徹尾、予定調和的な筋書きで話も広がる気配がないので、もしかしたら80分程度でよかったかもしれない。やや残念。

南海トラフの臨時情報が発出され、中央本線も区間によっては減速運転をしているらしいのだが、この心配を煽るかのように関東で震度5弱の地震が起きる。想定震源域から外れたこの地震は、南海トラフと直接の関係はないと専門家は言うに違いないのだが、この複雑な世界で何が何をもたらすかは誰にもわからないのである。

臨時情報

この日、日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生する。かねて日向灘での地震は、南海トラフ地震の前震になるものとして警戒されているけれど、これを契機として、初めて南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意が発表される。もちろん、南海トラフ地震は九州から東海にわたる広大な想定震源域をもつものだから、この注意喚起はその広域に向けたものなのである。まいったね。

3回

この日、この地方では昼過ぎから3回にわたって、いわゆるゲリラ豪雨という感じの雨が降る。夕立の一回や、夜半の雨ならたまにあることではあるけれど、何回も降るというのはあまり経験のない話だ。八ヶ岳は繰り返しの落雷に山腹を浮かび上がらせている。