解脱

暗殺未遂事件を経て共和党の正式な大統領候補として選出されたトランプは、妙に脂っ気の抜けた顔つきで、神に生かされたと語る。事件の直後、星条旗を上空の背景として拳を突き上げるトランプという絵柄の写真も願っても撮れないようなもので、内部の結束さえ覚束ないバイデンは、運からも決定的に見放されたということではなかろうか。何ということだ。

コロナ罹患からは回復過程にあるのだけれど、実は臭覚がかなりなくなっているということに今日になって気づき、そのこと自体に愕然としている。五感の一角がなくなっても気づくのがこのスピードでは、昨日の記憶がなくなっていることがあっても、何ら違和感なく生きるのではなかろうか。いわゆる後遺症は時間が経つと緩和されるという話だけれど、さてどうなるか。

抗原検査

その必要がなかったから使ったことのなかったCOVID-19の抗原検査キットを、今さら使うことになろうとは、と思いつつ、しかし何もかもがコロナ後という扱いのこの世界で、今まで感染を疑う状況がなかったということの方が僥倖だったのである。封を切って、鼻からサンプルをとって数分待つだけという仕様のこの検査キットがどの程度の精度なのかは知らないが、T線はあまりにもくっきりと現れ、ウィルスの実存を疑う気にはちょっとならない。この数年を逃げ切り、よくわからないタイミングでの罹患である。折しも、感染拡大についての話題がニュースで取り上げられるようなタイミングで、その点はちょっと悔しい。時流に乗らないというのが、当方の方針であるにもかかわらず。

症状そのものはさほど重篤ではない様子で、発熱といっても37度を少し越える程度だし、酸素レベルの低下もないみたい。一番の問題は、どうやら家族にも伝染っているということであろう。

発熱

で、38度くらいの発熱で朝から寝込んでいる。コロナ禍においては、ほとんど体調を崩すことがなかったので、熱が出たのもほとんど記憶にないくらいに久しぶりなのだが、日曜日なので当番医の外来に行ってもこれが何に由来するものなのかは判然としない。溶連菌の検査はシロだし、コロナという感じでもないのである。しかし、理由はある意味では明快で、疲れているということであろう。

この日、演説中のトランプ前大統領が狙撃され右耳の上部を負傷する。1インチ以内の差で、歴史の流れそのものが大きく変わったに違いない出来事である。そしてこのこと自体は、その精度から考えてプロの仕事であるに違いないのである。

甲殻類

昼に海老の天ぷらを食べたのに加え、夕飯のカレーにも海老が入っていて、どうやらアレルギーを発症している気がしなくもない。喉がイガイガする。しかし、昨日のNHKニュースでは久々にコロナの感染拡大を報じており、その線も捨てきれない連休初日。だいたい、最近は妙に忙しい状態になっていて、いわゆる免疫力にも自信が持てないので、何が起きても不思議はないと思うのである。やれやれ。

水没

引き続き中国で起きている洪水に関心がある。三峡ダムの放水は重慶を水没させたようだけれど、もちろん溢水となって流れ出るよりはマシという次善の処置だろうから、党の威光をもっても大自然にあがらうことはできないという話なのである。ここに不作為という背景はないように思われる。むしろ苦渋の決断というべきだろう。その被害は想像もつかない規模だが、中国に限らず、すべての都市はこの先も繰り返しダメージを被ることであろう。

この日は松本でボリュームのある焼き肉。焼き肉屋で飲み会という設定は珍しいけれど、一次会からカラオケということだってあるのだ。驚くにあたらない。

踊り子

NewJeansのミンジが『踊り子』をカバーした動画があったので、これを観る。Vaundyが好きでApple Musicもヘビーローテーションであることを認識してくれるくらいオリジナルが好きなのだけれど、やはり一流のパフォーマーであれば、そのカバーも素晴らしい。だいたい、日本語でも意味のとれない歌詞をよく歌うものである。感心している。

Tuber

いわゆるVtuberが何なのかすら、うまく理解していないのだけれど、YouTubeで何となし再生した動画がそれだったので、基本的に話芸によって成り立っているラジオのようなものかと勝手に納得する。アバター自体のある種の平板さと、音声情報のギャップが脳の特定分野を刺激して、ユニークな体験になっていると思ったのである。

それとはまったく異なるのだけれど最近、贔屓の配信は『ななすけの散歩録』で、端的にはTube版の『ブラタモリ』といった深さがあって、おすすめの本田創『東京暗渠学』まで買ってしまったのである。面白い。こちらもハスキーなナレーションにギャップ感があって、慣れるとクセになる。