震度5弱

この日、大隅半島東方沖でマグニチュード5.2の地震が起き、宮崎で震度5弱を観測する。このところ比較的に大きな地震が続いており、プレート境界の動きが気になるところだが、より大きな地震が起きるとすれば、むしろ静穏化している地域でその可能性は高まっていると考えるべきかもしれない。かくの如く、大地震の発生をあらかじめ知ることはできないとして、どこか気がかりな傾向がある気がしてならない。

引き続き『虎に翼』を観ている。虎に翼とは、もともと強い者や能力がある者にさらに強みや利点が加わることを意味するということに今さらながら気がついて、なるほど、これは単純な権利獲得の物語ではないのだということを理解する。公の場では「すん」となる女性たちが受ける抑圧は、であればこそ不当なものなのだということが繰り返し語られるだろう。

シュガー

Apple TV+で配信の始まった『シュガー』を観る。コリン=ファレルが主演の探偵もの。予告編からは、古風なフォーマットを使ったタフガイの話という印象しかなかったのだけれど、開巻いきなり富士山の遠景が映し出され、不思議な国ニッポンのエピソードから始まるので、何だこれはという感じで見入ってしまう。真面目にやっているのか、ふざけているのか、今週配信の2話まで確認した限りでは、まだよく分からずにいる。コリン=ファレルは終始、真剣みたいだけれど、いきなりスラップスティックコメディに転落する可能性は、まだあるのではなかろうか。

この日、日中の気温は20度を過ぎて、いよいよ春らしい陽気となる。松本では桜の開花宣言があったようだけれど、盛りとなるのは少し先のことになる。

プロットツイスト

『寄生獣 ザ・グレイ』を最終話となる第6話まで観る。ストーリー自体は原作とは異なるのだが、全体にオリジナルの『寄生獣』らしい雰囲気があり、コンパクトでいい感じのシリーズ構成となっている。よく出来ているのではなかろうか。面白い。寄生獣と宿主の絆は映像では描くのが難しいだけにやや後景化しているのだが、その代わりにオーソドックスな人間の描写に注力している感じで、その戦略は奏功している。ク=ギョファンが演じるチンピラ、ガンウのキャラクターがまた、練られていて、いい感じなのである。そして主演のチョン=ソニは注目すべき役者となるに違いない。シーズンフィナーレには原作ファンをよろこばせる仕掛けが用意されていて、これはもちろん観るべきであろう。

寄生獣 ザ・グレイ

『寄生獣 ザ・グレイ』を観る。もちろん、本邦の『寄生獣』を原作としているのだけれど、韓国のクリエイターによるその現代風翻案という塩梅で、映像的に寄生獣でありつつ、韓国映画的にグレードアップしたところもあって見応えがある。まずは6話シリーズらしいけれど、たぶんそれで収まるようなスケールではあるまい。いちはやく事態に対応している特殊対策班グレイチームの存在というアイディアは、映画的な展開に寄与していてなかなかいい。『謎の円盤UFO』を想起させる設定が好きなのである。

すん

『虎に翼』を観ている。さすが。『恋せぬふたり』を書いた吉田恵里香の脚本だという気がする。まず、社会的抑圧への異議申し立てがあり、個別の事情は追って語られることになるだろう。それを「はて」から「すん」で物語としてしまうのだから、毎日の放送が楽しみになろうというものである。

このところ続いている政権与党の内紛は最終段階となり、昔懐かしい感じのパージが実行に移される。処分だ、総括だといっても、これは権力闘争の一局面だということである。

RoOT / ルート

『RoOT / ルート』を観る。予告から楽しみにしていた河合優実主演のドラマ。期待通り、ドラマツルギーを意図的に無視した演出は、今日的にスタイリッシュで興味深い。アニメ『オッドタクシー』の別プロジェクトだというのは後から知ったのだが結果、かなり面白い世界観が構築されていると思うのである。くせ者揃いの登場人物の分厚さがいい。引き続き観るつもり。

この日、台湾でマグニチュード7.7、震度6強の地震が起きる。大地の鳴動がもたらす被害は、どこにあっても同じではあるけれど、今回の地震が起こした山の崩落の映像は、ちょっとみたことのない様子として映しとられていて驚く。

虎に翼

で、『虎に翼』を観始めている。伊藤沙莉が朝ドラの主役を張る日が来ようとは。猪爪寅子の父親で、岡部たかしが出ているのにも嬉しくなってしまう。石田ゆり子が封建制の母親というのにも意外性があって楽しい。森田望智が寅子の親友とか、いちいちキャスティングもいいのである。「はて」というフレーズは流行るだろうと思うけれど、確信犯的に思いきりフィーチャーされている。