ハヤカワの近刊で、クレイヴンの『恐怖を失った男』を読んでいる。行きがかりで放浪を続ける元特殊部隊の男が、かつての上司の頼みで行方不明となった娘の捜索に乗り出すという設定からは、ジャック・リーチャーが確立したジャンルものとしての血統を感じざるを得ないけれど、そうした事前の予想を超えた大盛りの雰囲気で思わず笑みが漏れる感じ。心ならずも官憲とやり合うことになってしまうのがこうした物語の定めというものだけれど、三分の一を過ぎる前に2度の留置という成り行きである。
Author: sigmr
リンカーン弁護士
Netflixオリジナルの『リンカーン弁護士』を観る。かつてのマシュー=マコノヒーの映画みたいな華はないのだけれど悪くない。すでにシーズン2まであって、シーズン3も制作が決まっているみたい。とりあえず3話まで。長い。
外付けのキーボードはNuphyのAir75を使っていて、それなりにしっかりしたつくりなので特に不満もなかったのだけれど、内蔵バッテリーが膨らんで底面に歪みが生じていることに気がつく。こういう壊れ方をするのは想定外。ホームページを覗いてみたけれど、商品としては世代交代がすすみ、同時に円安も反映して、かつてのお手頃な中華キーボードといった位置付けからはだいぶプロファイルが変わっているみたい。何しろ販売はNuphy Japanになっているのだけれど、かつては香港経由で深圳から買い付けるという趣だったのである。
第10週
『虎に翼』第10週は最後の暗転はあったものの、民法改正の精神を宣言した上で、そこに残る家制度の残滓を告発する意図のある脚本で、相変わらず居住まいを正さずにはおられない志を感じる。いや、立派なものである。やはり優三は日本国憲法と同じ存在として描かれている。
そういえばちょっと前に新しい『プロジェクトX』の再放送を観たのだけれど、財政破綻の淵にあった隠岐、海士町の町役場が打ち出した起死回生の一手が職員の賃金カットで、これを美談風に仕立てた地獄のような演出だったので、やはりフィクションの方が数段、上を行くと思ったものである。
Craft
メモアプリのCraftはNotionへの対抗ということもあってか、フリーで使うことができる範囲が大きく、ほとんど課金の必要がないのではないかと思うほどである。実際、何か困ることがあったらPlusに移行しようと思っていたのだけれど、その機会がないまま、使い続けてきた。
AIアシスタントはフリーでも月50回の利用ができ、有料版の500回との開きはあるとして、そもそもそれほど使うことがないのでどうでもよいと考えていたのである。ところがごく最近、PlusではGPT-4oのモデルを選択できることになったので、ついに課金の理由ができたという次第。開発元で30%オフのクーポンセールをやっていたので、これを利用してみる。ちなみに今のドル円レートだと、通常であればAppStore経由の年額サブスクリプションが一番お得みたい。
1.5
WMOが1.5度シナリオを超えて気温が上がる可能性を警告する。28年までに少なくとも1年、1.5度を超えて気温が上昇する可能性が80%以上に高まっているという説明は分かりづらいけれど、全体としてパリ協定の期待をコースアウトしていく可能性が高まっている。想定の通り、気候災害が多発していることを目の当たりにすれば、これがもたらす結果もまた心配されている通りか、それを上回る災厄になると理解しなければならない。
KP.2
COVID-19の実際の感染の動向は、もはやどうなっているかわからない感じになっているけれど最近、海外出張に出かけた一団が、もれなくコロナ陽性となった事例が身近にあって、新たな亜種といわれるKP.2の感染力の強さを知る。アメリカではこの夏にかけて感染者が増加するという予想があるそうだけれど、さもありなん。
引き続き『アンメット』を楽しみにしている。この上質な物語が、このクールでどこまでいくのか知らないけれどシーズン2は是非、つくって欲しいものである。今回は岡山天音の回だけれど、やっぱりとてもいい。
地震
この日、通勤途上の高速道路上で、富山湾を震源とする地震の緊急地震速報を聞く。このところ油断していたところはあったし、そもそも自動車の走行中に速報があってもできることは限られているのだが、流石にびっくりして、これは緊急停止するのが正解なのだろうかと思いながら走る。
いわゆる割れ残りが余震というには大きい新たな地震を発生させることはかねて言われていたことだけれど、これがそうかはわからない。1月以降、倒壊家屋や瓦礫の処理はほとんどすすんでいないと聞いているけれど、いくつかはダメおしとなって倒壊したという。