デジタルボイス

Audibleで岩波新書の『感染症の歴史学』を聴く。はじめてAI音声で収録されたオーディオブックを聴いたけれど、ニュースのAI音声と同じく、ほとんど違和感のない発声なので、こうしたコンテンツが増加していっても不思議はないと思ったことである。一方で、俳優を起用した作品も多くなっているような気がするけれど、二極化がすすむのではなかろうか。

この日、イランの大統領の乗ったヘリが墜落したことが報じられ、追って搭乗者全員の死亡が確認される。中東の不確実性は高まる一方で何がどう転んでも不思議ではない。

長徳の変

藤原道長がやけに善人として描かれている『光る君へ』だけれど、一方の藤原伊周はいいとこなしという扱いの長徳の変を経て、女房たちの地味な存在感がクローズアップされる展開に物語としては俄然、面白い感じになっている。権謀術数が渦巻き、呪詛が力を持つ時代。女房たちを指揮する倫子の格好良さよ。システムが存在して、機能する様子として描かれるのが殊の外好きである。

シグナル

『シグナル』を観る。同名の作品は結構、たくさんあるけれど、これは2014年のアメリカ映画。感じのいいロードムービーから、急に『ブレアウィッチ・プロジェクト』みたいな話になるのかと思ったら、立派にB級っぽい閉鎖空間ものに変わっていくのでびっくりする。そして話はそれだけにとどまらず、悪夢的な展開からSFっぽい結末に向かっていくのだけれど、100分足らずの尺での、この振れ幅には感心するほかない。なんだこれ。

ローレンス=フィッシュバーンが出演しているのだけれど、どちらかといえばオリヴィア=クックのデビュー作品というのが特筆すべき点になるのではなかろうか。冒頭20分の旅のシーンは情緒があるうえ、複雑な事情を垣間見せる感じに上手く構成されており、かなりいい感じの導入となっているのである。それが全体としては、何を目指し、どうしてこうなってしまったのかがよくわからない。メタ的な見方としては、そのこと自体が狙いということになるのだろうけれど、だからといって面白いかは、また別の話である。

X

この日、テキサスでは風速40メートルを超える暴風雨と洪水で被害が出ていると伝えられる。天変地異はまず、中西部で起きるというのは災害映画の教えるところであるけれど、もちろんそれは序章に過ぎないというのもまた常套なのである。

ペケッターはTwitter.comの利用を終えて、x.comに移行するそうである。かねて言われていたことではあるけれど、長い終わりの終わりということになる。とはいえ、最近ではまず、訪れることもないので今さらということではある。

渋滞

高速道路を通勤に使っているのだけれど、ジャンクション付近で路面工事が始まって、この先2ヶ月近く、時間帯によっては大規模な混雑が生じる可能性がある。当方は概ね、多数派とは異なる時間帯に生きているので、だいたいは渋滞に巻き込まれることもないのだけれど、窮屈な感じに車線規制が入っており、なんだか危ないなと思っていたのである。日中、車三台を巻き込む追突事故が起きて心配が現実となったことを知る。今後の工事の方針や如何に。

映画化

インドでは今週末、ニューデリーで45度の最高気温が予想されているそうである。いくら南方でもこの時期に最低気温が28度の気候というのは尋常でなく、無論のこと温暖化の一側面ということになるだろう。少し前に、気候変動がもたらす災害は、毎年6,000兆円という記事があったけれど、話半分だとしてもそれがサステナブルであるはずはない。

『おいハンサム!!』の映画の予告編を観ている。こちらの映画館にかかることはあるだろうかというのが目下の関心事。

杉咲花の撮休

『アンメット』の第5話から、『杉咲花の撮休』を観る。もちろん杉咲花その人の追っかけをしているのだけれど、すでに分厚いキャリアのある役者なので作品には事欠かない。そしてあらためて確認すると、どれも素晴らしい仕事なのである。

いつの間にか『撮休』がシリーズ化されている。杉咲花のこれも、言ってしまえば他愛のない日常の掛け合いが面白いのだけれど、時に異様なテンションに転調して面白い。