この日は本社事業所で歴史に関する講義を受けて、その流れで飲み会。久しぶりにそれなりに飲んだような気もするし、例によって言いたいことを言ったような気もする。
新幹線大爆破
樋口真嗣監督による『新幹線大爆破』のリメイクがNetflixで配信されるという話を聞いて、へえとなっている。草彅剛が主演で、高倉健の役回りだとすると何となく雰囲気は重なるかもしれないという気がする。ティーザーはごく短いものだけれど、画面にのったノイズは1975年のイメージを想起させて、『シン・新幹線大爆破』だというのであれば期待は高まる。2025年配信ということで、来年の話かとガックリきたのだけれど、考えてみればもうひと月ちょっとで2025年なのである。
南下する寒冷気圧の影響でこの日から大きく冷え込み、山々には雪も見えて急に冬が来る。気候変動の激甚化は四季を二季としたようである。
エスカレーション
この日、バイデン政権がウクライナに長距離射程ミサイルでのロシア国内の攻撃を認める方向であることが報じられる。北朝鮮の兵士が参戦したことを踏まえてのエスカレーション措置だということだけれど、1月にはトランプ政権が発足する今のタイミングであれば、もちろん物騒な置き土産となるには違いない。間違いなくロシア側のさらなる報復を呼ぶ攻撃を、しかしウクライナがためらうことはないだろう。またしても世界は、第3次世界大戦に少し近づくことになる。
『海に眠るダイヤモンド』の第4話を観る。これまで影を落としてきた戦争にまつわる話が語られるこの回も、思わず物語の力というものを考えてしまう秀逸な構築で目が離せない。ダイアログひとつの奥行きが只事ではないと思うのである。
戦争から生きて帰った、それだけで親父は何も言えんとよ。
ジャーナル
この週末からノートを手元に置き、手書きでジャーナルを書く習慣をつけようとしている。少し前にあずさに乗った時に、熱心にノートを書いている老人がいて、そうしたスピードでアウトプットができるのは大したものだと感心して、ちょっとやってみようと思ったのである。こちらはそもそもハンドライティングの習慣が廃れてしまっているので、リハビリから始めなければならぬ。脈絡などハナから求めていないので、1日2-3枚を書くことはそれほど難しくなさそうだし、そうした習慣を持続するのはわりと得意な方である。
この日、兵庫県では知事の辞職を受けた選挙が行われる。前職がやや有利という報道をみると、選挙におけるトランプ現象というのはある程度、汎用的なもので、その手法も大差なく、しかし有効性が立証されつつある。民主主義の脆弱性を利用したハッキングというべきではないか。
COP29
11日から開催されているCOP29は途上国への温暖化対策の援助でモメているという話だ。今年は平均的な気温が1.5度シナリオの想定を上回り、1.53度となったことが最近も伝えられているけれど、世界各地で大雨と洪水の記録的な被害が発生したことを振り返れば、気候変動そのものを否定する向きは少ないに違いない。
一方で、国連がいうように、人間の安全が脅かされ、不平等や格差を拡大するように働く危機こそ本質的な問題だとすれば、あらゆる格差の拡大を見過ごしてきた各国が、この点だけ協力するようになる理由もまたないのである。まして、トランプが返り咲く世界では。
クラウド
クラウド型のサービスのスピードは、今やそこそこ長い歴史を経てあらゆるものが速くなっており、不満を感じることも少ない。NotionにAPIで1万個近いドキュメントをインポートする作業も意外にスムーズで、やはりコンテンツは全てクラウドサーバーに集約されていくのかと思ったのだけれど、実際の使用感にはビューの切り替えひとつに重さを感じざるを得ず、その不満を抱えながら運用すること自体にあまり意味がないので、ちょっと考えている。
おそらく、ひとつのデータベースのコンテナページに、全てのデータを持たせている構造自体があまり想定されていないのだけれど、それ以外に構成できないケースはあるし、そもそも2万行までは持てることになっているのだ。いや、実際のところ相当、頑張ってパフォーマンスを出していると思うのだけれど、ローカルでの運用と体感を比較する以上は、やはり十全という訳にはいかないのである。当たり前のことではあるけれど。
それはおくとして、1億人を超えたというNotionのユーザーの利用度がどのように分布しているのかには興味がある。企業ユーザーが膨大なドキュメントを持ち込んだとして、満足するパフォーマンスは出ているのだろうか。そう考えると近ごろ同社のCTOにGoogleでスプレッドシートを開発していた人物が採用されたという話はずいぶん、腑に落ちて、依然としてスピードを追求するということが至上命題であるには違いないのであろう。
猟官
この日、下院議員選挙でも共和党が多数を制する見通しが確実となる。新政権の人事は忠臣や価値観を共有するエキセントリックな有名人が名を連ね、大国の斜陽はいよいよあからさまなかたちとなって現れてきた。どんな帝国も滅びるものであれば、今その様子を目のあたりにしてるとしてもおかしくない。一部の地域では空前の経済的繁栄を目にしながら、同時的に自由が窒息する状況を歴史は繰り返し再現していて、第一次世界大戦前の雰囲気というのは、ちょうどこんな感じだったのではあるまいか。
NotionのAPIを使ってマークダウンのテキストファイルをインポートするスクリプトを試している。最近では生成AIの指導を受けながらスクリプトを書けば、Pythonを使って大抵のことはできるようになっている気がする。いうまでもなくAIの波をいちばん大きく受けているのはソフトウェア業界であろう。