この日、昼過ぎからこの冬、3回目の本格的な雪となる。もうそろそろタイヤの交換の算段も始めるというタイミングなのだが、気温も上がったり下がったりというこの気候は油断がならない。このあとは爆弾低気圧の南下によって台風並みの風が吹くという話で、明日の朝は凍結した路面に難儀することになる。

『舟を編む』の第4話を観る。辞書の図表のエピソードは、オリジナルの内容だと思うのだけれど、この物語の世界観にあった話で、またも大いに感心する。シリーズ構成もよく考えられていると思うのである。

自省録

『自省録』を読んでいる。もちろん、自省録といえばマルクス=アウレリウス・アントニヌスのものであり他にない。そして、その世界観において物質と人間は還元的なものとして語られ、世界の理解は現代とそれほどの差はないのではないかという気がしてならない。

この日、東日本大震災から13年。失われ戻ることのないものがあり、回復の果たされた傷もあるが、原子力発電所の事故については、40年という現時点での目標を達成できる速度で収束には向かっていないようである。これまでと同様、膨大な労力はただ無為に投じられることになる。

カスタムドメイン

Microsoft 365は一般法人向けのプランを使っているのだけれど、これまでカスタムドメインの設定を使わずにいたのである。onmicrosoft.comがつくアカウント名が長過ぎると思ってはいたけれど、何しろ特に必要もないので放置していたわけだ。特に必要が生じたわけではないけれど、やってみると造作もないことで、例によってもっと早くにやっておけば良かったと思うわけである。

終電

半年ほど続いた研修の最終回が終わって、最終のあずさで帰宅。特急券発行済みという表示となっている座席が、こうも空席ばかりである事情は何なのだろうと考えていたのだけれど、いつの間にか寝てしまう。

AI

M3のMacBook Airの紹介にAIという単語が使われているということを知る。従前、AIを乱発するGoogleに比較して、これを使わないAppleのコミュニケーションが話題になっていたのだけれど、これに先立って本格的な AIの年内投入にも言及があったということだから、単にAIを使っているというメッセージの発信についてAppleといえども大きな圧力を受けているということであろう。難儀なことである。今年のサービス追加について、ティム=クックによる異例の予告があったというのも、すでに報じられている通り。

リバース思考

昼過ぎから出張。車中でロン=フリードマンの『リバース思考』を読み終える。ひろゆき推薦と表紙にあるあたり、やや身構えてしまうところはあるのだけれど、実践的なプロダクティビティの指南書となっていて、近年わかっている認知と脳の仕組みにまで立ち入ったこういう話は嫌いではないのである。方法を選び、それを実践していくこと自体は避けようがない以上は。それに自覚的であることには、何がしか実利がある。

ヘイリーが大統領選からの撤退を表明する。3年前には想像もできなかったことだが、国家転覆さえ辞さない往生際の悪さを見せた元大統領が再び復権するというシナリオの確度が高まっている。そのこと自体は歴史において繰り返されてきたこととはいえ。

ミッドナイト

Apple TVで『ミッドナイト』を観る。全編をiPhone 15 Proで撮影したという触れ込みの短編映画。三池崇史監督は、原作の手塚治虫の漫画のイメージに寄せた絵作りを企んで、見事な世界観を現出せしめている。賀来賢人がまた、主人公ミッドナイトの雰囲気をちゃんと醸し出しているのが素晴らしい。iPhoneの性能はともかく、このセンスが全てでなかろうか。なかなか楽しい。手塚治虫のここまで忠実な実写化というのは、なかったに違いない。