SHOGUN

ただGoogle Chromeを導入するのも芸がないし、かといってMicrosoft Edgeはクセが強すぎるというわけで、ChromiumベースのArcを導入してみる。Apple Silicon用の開発が先行していて、今のところ無料で使えるのだけれど、Swiftで開発されているだけあって動作は軽快だし、The Browser Companyという社名を名乗るだけあって、ブラウザのユーザビリティには哲学を感じる。何かと使い易いのである。Raycast用のエクステンションもあって、この体験は素晴らしい。

ディズニープラスで配信の始まった『SHOGUN 将軍』の第1話を観る。舞台は慶長年間と思しき日本。雰囲気で安土桃山を現出せしめ、しかし当然のように不思議世界の日本ではあるので、いい感じのファンタジーになっている。お金はかかっている様子だし、大作なりの見応えがあってゲーム・オブ・スローンズ的とでもいうか。

予感

この日、愛媛県南予でマグニチュード5.1、最大震度4の地震が起きる。中央構造帯の静穏域というべきこのあたりの地震は、常に心をざわつかせる。

『舟を編む』の第2話を観る。初回の予感を引き継ぎ、いよいよ本編の主人公が辞書の編纂作業に入ろうというこの回も、密度濃く、素晴らしい見応えでちょっと感動する。滑り感のエピソードをきちんと消化しているけれど、それは導入に過ぎず、すべてのキャラがきちんと立っているのも原作の仕事のおかげばかりではない。何しろオリジナルエピソードも結構な割合を占めていて、それが面白いのである。最近の辞書を実際に調べるてみると、恋愛の語釈で「特定の二人」を採用しているものが多いのも興味深い。2017年に時間軸をおいたなりの工夫があり、よく出来ているのである。

ビューティフル・ドリーマー

Amazon Primeに『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』が表示されたのでつい、これを観てしまう。いったい何度、観たかわからない作品ではあるけれど、たぶん20年ぶりくらい数十回目。『不適切にもほどがある!』に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を18回観たというくだりがあったけれど、サブスク以前の視聴習慣には、同じものを繰り返し観るというモードがあったのである。もちろん、何度だろうが面白いものは面白いし、細かくは忘れている画面があったりするので油断ならない。

この日、午前中からの雪は夜まで降り続ける。幸い降雪量はさほどでもないので深く積もるということはないのだけれど、それも朝方には凍ることになると思うのである。

初期化

最近はほとんどやらないことだけれど、MacBookを初期化して必要なファイルをオンデマンドで導入していくというスタイルで運用開始してみる。長く使っていると、特定用途でインストールしたアプリが並ぶようになっていくけれど案外、基本的なツールだけで大丈夫なものである。だいたい、プライベートの環境にはPowerPointだって要らないのだ。とはいえ、基本的にはMicrosoftのOneDriveが必要で、あとはドライバーの類と、ユーティリティではRaycastがあればあまり困らないみたい。ブラウザーにChromeを入れるか躊躇しているのだけれど、これは早晩、必要になるのが明らかなので悩んでも仕方ないといえばその通り。

不適切にもほどがある!

『忍びの家』はシーズン1の最終話まで観て、まぁ、そうなりますよねというヒキでシーズン2という流れ。しかし、このドラマ自体はよく出来ているので、次シーズンがあれば必ず観るだろう。願わくば、あまり間をおかないことを。

宮藤官九郎と阿部サダヲの今クールのドラマが評判になっているらしいけれど以前、初回の10分程度を観て、後回しにしていたのである。この時間軸の設定は笑って流すには身に沁みすぎるというもので、考えてみれば宮藤官九郎とはほとんど同世代なのである。もちろん、この作家の脚本は、導入を乗り越えれば期待通りに面白いというのが通例なので、楽しみにはしていたのだけれど。今回は思いのほか高いハードルではあったけれど、山本耕史が出てきたあたりから俄然、調子が上がってきた感じ。

忍びの家

『忍びの家』を観る。予告編からして期待の高まる出来ではあったけれど、なるほどさすがNetflixという感じで楽しめる。まず金がかかっているのだけれど、監督と脚本がなぜか日本にかかわる映画ばかりを撮っているデイヴ=ボイルで、キャスティングセンスは上質な国内映画のそれという組み合わせが、全体の特別感を醸して飽きない。画面のセンスと音楽の使い方が素晴らしくいいし、賀来賢人も吉岡里帆も好きである。山田孝之の相変わらずな感じもいい。アクションがまた、悪くないのである。面白い。

極渦

この日、群馬県では気温が25度を超える夏日となる。ウイグルでは昼夜の寒暖差が30度にもなり、発生した大砂嵐が甚大な被害をもたらす。中東に雹が降り、ドバイでは大雨となる。ヨーロッパでは異例の温かさで、スイスのスキー場に雪がない状態が続いているそうである。北極圏の極渦の蛇行は、あらゆる変調を引き起こしているが、おそらくは北大西洋での熱塩循環の停止によってもたらされた影響で一過性のものではない。それにもかかわらず、この現象の理由を解明していくには、長く時間がかかるだろう。これはとても恐ろしいことである。